前回は家賃の前払いによる収益の繰延べを書きました。
前払いときたら当然、後払いもあります。
今回は家賃の後払いによる収益の見越しを書いていきます。
個人事業主の大家さんで、会計期間はX1年1月1日〜X1年12月31日です。賃借人はX0年7月1日より大家さんのアパートを借りており、毎年6月末日に1年分の家賃を後払いで支払っていると仮定します。1カ月の家賃は50,000円とします。
この問題のポイントは、X0年1月1日〜X0年12月31日の前期から仕訳を考えていくことです❗️
大家さんは賃借人にX0年7月1日〜X0年12月31日の6カ月間アパートを貸しているため、前期末に6カ月分の家賃(収益)を貸方に記録します。
しかし、後払いであるため家賃はまだ受け取ってません。そのため借方には、未収家賃勘定を記録します。
前期末の仕訳
(借方)未収家賃300,000
(貸方)受取家賃300,000
X1年1月1日の当期首は要注意です❗️再振替仕訳をしなければなりません❗️❗️
当期首の仕訳
(借方)受取家賃300,000
(貸方)未収家賃300,000
X1年6月30日の仕訳
(借方)現金600,000 (貸方)受取家賃600,000
X1年6月30日に後払いで受け取った家賃600,0
00円は、前期と当期の収益から成り立ってます。つまり、前期の収益である家賃300,000円を減らす必要があります。それが、当期首の再振替仕訳になります。
そして、当期のX1年7月1日〜X1年12月31日の家賃(収益)を当期末に計上します。
当期末の仕訳
(借方)未収家賃300,000
(貸方)受取家賃300,000
この仕訳は前期末の仕訳と同じになります。
翌期首には当期首と同じ再振替仕訳が行われます。
以上😅
前回と今回のブログで収益の見越し、繰延べを書いてきました。文章で説明するのはなかなか難しいですね。
実は、費用にも見越し、繰延べがあります。
収益と費用の見越し、繰延べを同時に勉強したら、頭の中がこんがらがってしまいました😵
そのため、費用の見越し、繰延べは、しばらくしてからブログに書きたいと思ってます。
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