SHIKIBUさんのブログ 別館

iPhoneアプリ開発者のSHIKIBUさんが、歴史・文化・オカルトその他の雑学をいろいろ呟きます

アップデート申請したiPhoneアプリが「ガイドライン1.1 不快なコンテンツ」でリジェクトされた件(1)

2017-06-11 09:39:05 | IT雑記

4247

  iPhone用ゲームアプリ(iOS6.0以上)

(担当S)

 

 6月6日にSHIKIBUオートメーションの新しいiPhone用ゲームアプリ「ハゲにハンマー!」がAppStoreにて公開されましたが、その二日後の6月8日にアップデート申請したら見事に却下(リジェクト)されてしまいました!(ショック!)。
 ここで少しアップルのiPhoneアプリの公開手順を説明させてもらいますが、例えば我がSHIKIBUオートメーションのような星の数ほどあるアプリ開発メーカーが自社謹製のアプリを新規に開発を行うと、まず開発したアプリをネット回線を使って一旦アメリカにあるアップル社送ります。
 アップル社は送られてきたアプリを審査して、それがAppStore / iTunesStoreで公開するに相応しいアプリだとアップル社が判断すればそのままAppStore / iTunesStoreで公開され、問題があると判断された場合は却下(リジェクト)されます。
 iPhone用のアプリの総数は昨年の段階でも220万本を超えているそうですが、実はこれらのアプリ一つ一つをアップル社は全て事前に審査をしてからAppStore / iTunesStoreで公開しています。そういう気の遠くなる様な作業を年末などのアメリカの祭日・祝日を除いて年がら年中、アップル社はやっています。
 冷静に考えたら、これはかなり凄い事なのですが、アプリ開発者としてはそんなアップル社の労をねぎらう事よりも、自分が作ったアプリが審査に通る事の方が遥かに重要です。
 例え開発費に数百万〜数千万かかったアプリであっても、アップル社の審査で「ボツ!」と判断されればAppStore / iTunesStoreで公開してもらえず、全ての努力が水の泡になってしまうからです(もちろん開発費も回収できません)
 ここから本題に入りますが、アップル社のこの審査基準が結構曖昧で、以前審査に合格したアプリでもアップデートを行おうとすると審査不合格になる事があります。
 「ハゲにハンマー!」も、そうしたアップデートで見事不合格を食らったアプリの一つです。
イメージ 3
 上の画像が(※PCで閲覧している場合は左の画像)がハゲにハンマー!」の画像ですが、”ハゲ”のキャラクターをひたすらハンマーで殴り続けるというゲーム内容で、見ようによっては「不謹慎極まりない」ゲーム内容になっています。
 アップル社の最近の傾向としては「ゲームアプリに暴力的な表現を持ち込まない」事を念頭に置いているみたいですが、確かに”ハゲ”のキャラクターを(※例えそれが抽象的にかなりディフォルメされているモノだったとしても)ハンマーで殴るのは暴力的ですし、他の誰かに「暴力的だ!」と指摘されたら、私自身は反論する術を持っていません。
 言い訳として「いやいや、こんな絵が下手くそな人間だかなんだか分からんキャラクターをハンマーでどついた(殴った)からと言って、そこに暴力的ニュアンスを感じる人は殆どおらんでしょw」と私自身は言いたくもなりますが、アップル社が一度「ダメ!」と言い出したら、それが翻る事はまずありません。
 しかし、ここで疑問に感じるのは、最初にAppStoreで公開まで漕ぎ着けた一番最初の審査では、このアプリに対しては特に「暴力的だ!」と指摘される事もなく、無事に審査を通過したのに、若干ゲーム内容に変更を加えたアップデート(”ハゲ”のキャラクターをハンマーで殴ると言う内容は一緒)では却下(リジェクト)を食らってしまった事です。
 暴力的な表現が(例えこんなポンチ絵みたいなキャラクターをハンマーで殴るゲームであっても)ダメならば、最初の審査で却下(リジェクト)しないといけないと思うのですが…
 私自身、初回の審査ではゲーム内容がゲーム内容だけに「これは通らんかもしれへんなぁ…」と緊張していたのですが、あっさり通ってしまった為に「不謹慎なゲーム内容やけど、この程度の暴力的表現なら、ジョークやブラックユーモアの範疇として受け入れられてもらえるんやな」と油断していたら、不意打ちのような今回のアップデート却下(リジェクト)。
 最初の公開日からたった二日でアップデートをする我がSHIKIBUオートメーションにも問題があるとは思いますが(※SHIKIBUオートメーション謹製のアプリではよくある事)、たった二日で審査の基準が大きく変化してしまうアップル社の姿勢にも問題があると思います。
 とりあえずアップル社からは「特定の身体的特徴の人(所謂”ハゲ”の事を意味している)に対して、とても攻撃的なアプリやから、そういう部分は全部削除してから再提出してな(はーと)」と指摘を受けているのですが、ご指摘を全て額面通りに解釈して問題の箇所を全て削除してしまったら、「ハゲにハンマー!」と言うゲームタイトルであるのにもかかわらず”ハゲ”も”ハンマー”も出てこないゲームになってしまうので、非常に悩ましいところです(※とりあえず問題箇所にモザイクをかける事を検討中)。
 今回の却下(リジェクト)はゲーム内容にも半分は責任があるとは思いますが、ネット上でもアップル社の審査基準の曖昧さについてアプリ開発者からの批難の声は多く、今回のアップデート却下(リジェクト)の様な初回審査ではOKだったのに間をおかずにアップデートしたらダメだったとか、そういう曖昧な事ばかりをやってると批難の声はますます増えると思います。



+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 5月1日よりAppStoreから配信となりました、カラフルなサイコロが印象的なアクションパズルゲーム「ダイスポップ」。
 ゲームのジャンル的には落ちもの系ゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 指一本で遊べるとても簡単な操作性ながら、ぷよぷよの様な「連鎖反応消し」等のテクニックも使えます。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。



 [gooブログ] アップデート申請したiPhoneアプリが「ガイドライン1.1 不快なコンテンツ」でリジェクトされた件(1)
   CODE 4247


最新の画像もっと見る

コメントを投稿