SHIKIBUさんのブログ 別館

iPhoneアプリ開発者のSHIKIBUさんが、歴史・文化・オカルトその他の雑学をいろいろ呟きます

【大阪人が】首都東京、トホホ10選【驚く】 第2回(10回シリーズ)

2016-12-03 07:51:29 | 日記

5129

  iPhone用ゲームアプリ(iOS6.0以上)

(担当S)

 
 首都東京は泣く子も黙るメガロシティーとして、日本のみならず世界的にも有名です。
 このブログで何度も言っている事ですが、担当Sは東京生まれの大阪育ちです。
 だから、どうしても大阪と比較してしまうのですが、大阪人的感性から東京を見ると「アレ?」「なんか、思ってたのとはチャウ…」と感じてしまう事が沢山あります。
 テレビのキー局は全て東京に集中していますが、そのキー局から全国ネットで流される東京の映像をテレビで見ると、東京に対抗意識を持っている大阪人ですら「東京ってデカイんやなぁ…」と、感じてしまう事が、まぁまぁあるのではないかと思います(※少なくても、担当Sの周囲にいる大阪人は、そう感じている模様)。
 それらのテレビ番組のせいで「関東は全てが都会」「東京をはじめとした関東全域は、神戸と京都と大阪とその他、全ての近畿圏を足したものの3倍くらいの規模」と言った勝手なイメージが一人歩きしてしまい、いざ東京に行くと「アレ?」と感じてしまう大阪人も多いのではとないかと思います。
 そこで今回は、大阪人が感じる(と思われる)東京のトホホな所を、担当Sの独断と偏見で選んで紹介していきたいと思います。
 
 
 
■「なんかイメージとチャウ…」大阪人が感じる東京トホホ10選(10回シリーズ 第2回)
 
 
●上野公園
 このシリーズの第1回目で、東京のテレビ局は東京のキレイな所ばかりを電波で流している、みたいな話をしましたが、上野公園もその一例に当たります。
 東京や関東に住んでいる人にとっては、もはや常識かもしれませんが、上野公園にはいわゆる住所不定者が沢山いて、公園に寝泊まりしている人もいます。
 大阪で例えると、一昔前の天王寺公園みたいな感じですね。
 だから大阪人は、慣れているだろうから、そんな光景を目にしても平気だろう、と言う話になってしまいそうですが、決してそうではありません。
 天王寺公園に住所不定者がいても、大阪人は予備知識として、そう言う所だと知ってるので全く驚きませんが、上野公園がそう言う場所だという事は関東に住んでいる人は知っていても、関東以外の人は殆ど知らないので、だから大阪人が初めて上野公園に行くと、イメージとは違う上野公園がそこにはあるので、かなりビックリします。
 大都市だったら住所不定者がいるのは、ある意味当然ですので(※それが良いか悪いかは別にして)、だからその事実を持って「東京はガラが悪い」みたいな幼稚な事は言いませんが、イメージとの乖離が余りにも大きいので、初めて見る人は「えっ!?」となってしまうんですね。
 これは大阪人でなくても、関東以外の人は驚くのではないでしょうか?
 大阪で見るテレビの上野公園の映像は、たいてい西郷像ばかりで、そこからちょっとでもカメラを他の所に向けたり、なんて事はしません。
 今から考えれば住所不定者がテレビに写るから、他の所にカメラを向けたりはできなかったんでしょうけど、それにしてもキレイな所ばかりを選んで写しすぎじゃないでしょうか。
 テレビ局のポリシーとして「絶対に、汚れた所は写さない」と言うのがあるのなら、それはそのテレビ局の方針ですから、担当Sがとやかく言う事ではないんですけど、例えば東京のキー局は大阪の天王寺公園の屋外カラオケ村(※現在は撤去済み)の映像とかは平気でテレビの電波に乗せるのに、東京に関してはキレイな部分しかテレビの電波に乗せないので、東京と大阪の扱いに変な温度差があるんですよね。
 あ"、なんか、東京批判みたいな流れになってますけど、担当Sは東京品川生まれの大阪育ちですからね(キッパリ!)。
 東京の人には、東京生まれの人間(※大阪育ちですが)による自己批判と受け止めて頂けると有り難いです。
 
 
 
+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 11月3日よりAppStoreから配信となりましたアクションパズルゲーム「バルーン クラッシュ」です。
 ゲームのジャンル的には落ちものゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 他の落ちものゲームと同様、ルールは単純ですが意外にハマります。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。


   CODE 2951
 

【近畿限定】大阪、トホホな話10選【負けとるがな!】 第2回(10回シリーズ)

2016-12-03 07:29:47 | 歴史

4729

  iPhone用ゲームアプリ(iOS6.0以上)

(担当S)

 
 皆さんもよくご存知の通り、大阪は近畿地方最大の都市として全国的にも有名です。
 担当Sは東京生まれですが大阪育ちなのでよく判るのですが、東京が関東では日本最大の都市として別格な扱いを受けているのと比較すると、大阪は何故か近畿地方の他府県からぞんざいな扱いを受けていて、とても可哀想になる時があります。
 個人的には大阪はいい所だと思うんですけど、どうして近畿地方の他府県からぞんざいな扱いを受けているのかな~と思って調べてみたら、近畿地方で唯一大阪にだけ無いものと言うのが結構あります。
 そこで今回は、他の近畿地方の府県にはあって大阪にだけ無いものを、担当Sの独断と偏見で選んで紹介していこうと思います。
 
 
 
■「なんでやねん!」近畿地方で大阪にだけ無いもの10選(10回シリーズ 第2回)
 
 
●湖(※人造湖も含む)
 実は湖と沼と池の違いって結構、曖昧だったりするんですよね。
 湖みたいに見えても水深が浅かったら沼に分類されたり、沼みたいに見えても、それが人工的に作られていると池に分類されたりするなど、定まった基準とかは、どうやら無いように思えます。
 湖は沼は天然の巨大な水溜りでないといけないと言う主張や意見がある一方で、人造湖(※主にダム湖)なんて言葉もありますから、混乱に拍車がかかります。
 仕方がないので、世間やネット上で湖だと認識されているものは、とちあえず「湖」だと断定して色々、調べてみると、大阪には「湖」と呼ばれているものが一つもないんですね。
 だけど大阪に「湖」らしいものが、全くないかと言うと、そうじゃないんですね。
 例えば箕面にある箕面川ダムは、見方によっては一種の人造湖と言えなくもないですが、規模が小さいので、これは判断の難しい所です。
 同じような経緯で作られた、奈良の人造湖である津風呂湖と比べると、箕面川ダムの面積は津風呂湖の10%くらいしかなく、やはり規模が小さいと言う理由から、当ブログでは箕面川ダムは「湖」ではないと判断させて頂きます。
 そうすると、本当に大阪には「湖」らしきものが一つもないんですね。
 野池とかだったら、大阪府内にも結構あるには、あるのですが。
 ですが、この大阪に「湖」が無いという話は、現代の大阪には「湖」が存在しないと言う話であって、実は過去の大阪には、巨大な「湖」が存在していた事もあったのです。
 その巨大な「湖」の名は「河内湖」といい、現在の大東市や東大阪市がすっぽり収まる程の面積を有していました。
 この「河内湖」は元々、海だった所に土砂が溜まり、流入する河川により淡水化してできた「湖」なのですが、時代を遡ると「河内湖」は「河内湾」と言う入江へと姿を変えます。
 大阪に住んでいる人だったら知っている方も多いと思いますが、古代の大阪は、その殆ど全てが海の底だったのですが、その海というのが大阪湾と、この「河内湾」でした。
 辛うじて陸地だったのは、現在の大阪城から住吉大社にかけた辺りだけで、それ以外の所は例外なく海の底でした。
 冒頭の写真は、かつて「河内湖」が存在した頃の大阪の地図ですけど、海岸線がだいぶ内陸にまで迫ってきているのが分かりますよね。現在の梅田の辺りなんかは完全に海の底でした。
 古代から中世に入るまで、大阪の海岸線は、ずっとこんな感じだったみたいで、学問の神様として知られる菅原道眞公が生きていた時代でも、大阪の海岸線はやはりこんな感じでした。
 当時の大阪の海岸線が、何処まで内陸に迫ってきていたのかを端的に表すエピソードとして、こんな話があります。
 先述した菅原道眞公がある時、当時の大阪湾に数多く存在していた島の一つに船を使って上陸したのですが、上陸した時に菅原道眞公が「ここが淡路島(※兵庫県の明石から四国の間に位置する島)か」と呟いたことから、当時は島だったその土地に淡路(※大阪市東淀川区の地名)という名前が付けられました。
 現代人の感覚で考えると「お前、どんだけ方向音痴やねん!それでも学問の神様か!?」と、思わずツッコミを入れてしまいそうになりますが、当時の航海技術と地理の知識では、自分の船が今、何処にいるかについては大雑把にしか把握できませんでした。
 ですから、航海技術と地理の知識が発達するまで、こういう勘違いは往々にしてよく起こりました。
 でも、菅原道眞公は、学問の神様でしたよね…
 
 
 
+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 11月3日よりAppStoreから配信となりましたアクションパズルゲーム「バルーン クラッシュ」です。
 ゲームのジャンル的には落ちものゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 他の落ちものゲームと同様、ルールは単純ですが意外にハマります。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。


   CODE 4729

【大阪人が】首都東京、トホホ10選【驚く】 第1回(10回シリーズ)

2016-12-03 07:24:30 | 日記

3024

  iPhone用ゲームアプリ(iOS6.0以上)

(担当S)

 
 首都東京は泣く子も黙るメガロシティーとして、日本のみならず世界的にも有名です。
 このブログで何度も言っている事ですが、担当Sは東京生まれの大阪育ちです。
 だから、どうしても大阪と比較してしまうのですが、大阪人的感性から東京を見ると「アレ?」「なんか、思ってたのとはチャウ…」と感じてしまう事が沢山あります。
 テレビのキー局は全て東京に集中していますが、そのキー局から全国ネットで流される東京の映像をテレビで見ると、東京に対抗意識を持っている大阪人ですら「東京ってデカイんやなぁ…」と、感じてしまう事が、まぁまぁあるのではないかと思います(※少なくても、担当Sの周囲にいる大阪人は、そう感じている模様)。
 それらのテレビ番組のせいで「関東は全てが都会」「東京をはじめとした関東全域は、神戸と京都と大阪とその他、全ての近畿圏を足したものの3倍くらいの規模」と言った勝手なイメージが一人歩きしてしまい、いざ東京に行くと「アレ?」と感じてしまう大阪人も多いのではとないかと思います。
 そこで今回は、大阪人が感じる(と思われる)東京のトホホな所を、担当Sの独断と偏見で選んで紹介していきたいと思います。
 
 
 
■「なんかイメージとチャウ…」大阪人が感じる東京トホホ10選(10回シリーズ 第1回)
 
 
●首都高
 これからお話する事は、大阪人がと言うよりも、担当Sが個人的にカルチャーショックを受けた、と言ったほうが適切な話です。
 いつもテレビなんかで流れる首都高の映像はとてもキレイ
で、カッコを気にする東京の道路なのだから、阪神高速(※大阪の都市高速道路)よりもキレイなんだろうと、当時の担当Sは漠然とそう思っていました。
 何度も繰り返しになりますが、担当Sは東京生まれですが大阪育ちなので、成人するまで首都高を車で走ったことはありません。
 だから初めて首都高の地下道を車で走った時の衝撃は忘れられません。
 担当Sの目には、首都高は一目で見てわかる位に老朽化が進んでいる、とても古い高速道路にしか見えませんでした。
 大阪の阪神高速なんかも、一番古い区間は完成してから既に52年も経ってますから、それなりにボロくはなってはいますが、老朽化が一目見て判るとか言うほどの、そこまでの状態にはなっていません。
 冷静に考えてみれば、首都高は阪神高速なんかよりも古いですし、しかも若返り工事が困難な地下道ですから、老朽化が進んでいて当然なのですが、やはりテレビで見ていたイメージとの余りの乖離に唖然としてしまいました。 
 これは担当S個人がそう感じているだけでなく、首都高に対して担当Sのように感じている大阪人を何人か知っていますから、同じように感じている大阪人は結構いるのではないでしょうか?
 でもこれは、首都高がどうだとかと言うよりも、東京のキー局がキレイな部分だけ切り取って全国ネットのテレビで流していた事に罪があると思います。
 「ワザワザ汚い所を、テレビで流さなくてもいいじゃないか」と言う意見があるとは思いますけど、汚い所を敢えて写して「これは何とかせなアカンと思いませんか、視聴者の皆さん?」と啓蒙していくのもマスメディアの仕事だと思うんですが…
 なんかこう言う事を書いてしまうと、大阪人が東京の悪口を書いているみたいに受け取られそうで嫌なので、もう一度、繰り返し言いますけど、担当Sは東京品川生まれの大阪育ちです(キッパリ!)。
 このシリーズ、こんな話が続きそうで嫌やなぁ(汗)。
 
 
 
+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 11月3日よりAppStoreから配信となりましたアクションパズルゲーム「バルーン クラッシュ」です。
 ゲームのジャンル的には落ちものゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 他の落ちものゲームと同様、ルールは単純ですが意外にハマります。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。


   CODE 3024

【近畿限定】大阪、トホホな話10選【負けとるがな!】 第1回(10回シリーズ)

2016-12-03 07:13:35 | 日記

3513

  iPhone用ゲームアプリ(iOS6.0以上)

(担当S)

 
 皆さんもよくご存知の通り、大阪は近畿地方最大の都市として全国的にも有名です。
 担当Sは東京生まれですが大阪育ちなのでよく判るのですが、東京が関東では日本最大の都市として別格な扱いを受けているのと比較すると、大阪は何故か近畿地方の他府県からぞんざいな扱いを受けていて、とても可哀想になる時があります。
 個人的には大阪はいい所だと思うんですけど、どうして近畿地方の他府県からぞんざいな扱いを受けているのかな~と思って調べてみたら、近畿地方で唯一大阪にだけ無いものと言うのが結構あります。
 そこで今回は、他の近畿地方の府県にはあって大阪にだけ無いものを、担当Sの独断と偏見で選んで紹介していこうと思います。
 
 
 
■「なんでやねん!」近畿地方で大阪にだけ無いもの10選(10回シリーズ 第1回)
 
 
●世界遺産
 少しだけ大阪を弁護すると、京都のような圧倒的に世界遺産の多い(※京都符の世界遺産登録数は全国1位)府県がすぐ隣にあると言うのは、大阪にとって立地条件が悪すぎるとしか言えません。
 奈良県とかも地面を掘ったら、今でも土器とかハニワとかがザクザク出てくるとか言いますからねぇ~。
 それらに比べると大阪は…
 冒頭の写真は近畿を代表する世界遺産の一つ「熊野古道」ですけど、確かにメッチャ綺麗です。特に背後の那智の滝とかが。
 ここで少し言い訳がましい事を言わせてもらえば、「熊野古道」の西の端は一応、大阪府なんですけど、どうした訳か大阪は蚊帳の外ですね…
 近畿地方以外の人はイメージにないでしょうが、実は大阪にも遺跡とかはいっぱいあります。
 世界最大の墳墓とされている「仁徳天皇陵」は大阪府の堺市にあるんですが、これは十分に世界遺産としての資格があるとあると思います。
 そう思っているのは担当Sだけじゃなく大阪府のエライ人もそう思っていたみたいで、この「仁徳天皇陵」を含む古墳群を「百舌鳥(もず)・古市古墳群」と言う名前で、大阪府は世界遺産と申請してましたけど、最近のニュースでは見事に却下されてしまったみたいですね(汗)。
 確かに、京都とか奈良とか和歌山とか兵庫とかには綺麗な所がいっぱいあります。
 三重県には伊勢神宮(※伊勢神宮は世界遺産ではありません)があるし、滋賀県にも江戸時代から建っている本物のお城である彦根城(※彦根城は世界遺産ではありません)もあるし、それらの近畿地方の近隣府県と比べると大阪はかなり分が悪いと言えるかもしれません。
 
 
 
+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 11月3日よりAppStoreから配信となりましたアクションパズルゲーム「バルーン クラッシュ」です。
 ゲームのジャンル的には落ちものゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 他の落ちものゲームと同様、ルールは単純ですが意外にハマります。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。


   CODE 3513

続・「カネよりも大切なものは無い!」に反論できるか?

2016-12-03 06:47:42 | 経済
(担当S)
 
■前回の結論を翻す気はありませんが…
 以前に書いたブログ、『「カネよりも大切なものは無い!」に反論できるか?』を読み返していたら、我ながら結構ツッコミどころ満載やなぁと、ちょっと冷や汗、脂汗が出てきました(反省)。
 「信用」がお金よりも大切だ、と言う結論は変わりませんが、『「カネよりも大切なものは無い!」に反論できるか?』で書いたことは、そう結論付けるには少々、説得力に欠ける部分があったと思います。
 担当Sが説得力に欠けると思うに至った最大の要因は、貴金属・宝石類について一切、言及していなかった点です。
 人類の長い歴史の間で、貴金属・宝石類は、おカネの代わりか、あるいは、おカネそのものとして使われてきました。
 通貨危機などによって現在の紙幣や硬貨が紙クズ・鉄クズ(鉄の硬貨はありませんけど…)になったとしても、貴金属・宝石類は価値が比較的、安定しているので、場合によっては、おカネの代わりに使う事もできます。
 「じゃぁ、カネより大切なものは、貴金属や宝石じゃないのか?」と言う当然、生まれる疑問に対して、前回の『「カネよりも大切なものは無い!」に反論できるか?』では、何一つ、回答を与えていませんでした。
 そこで今回は、その疑問に対して、担当Sなりに自問自答していこうかと思います。
 
 
■金(ゴールド)について

 そもそも一昔前までは「金(ゴールド)=おカネ」と言う認識や価値観が、古今東西、一般的でした。

 昔の金貨や大判・小判を見ても分かる通り、おカネを値打ちのある金属で作るのは、長い間、当然の事として行われてきました。

 金貨に次ぐ値打ちのあるおカネとして、銀貨、銅貨がありましたが、これは銀や銅そのものに値打ちがあったので、おカネとして利用していたのです。
 紙幣が一般的に流通するようになったのは、近代以降です。その紙幣も、誕生してから1972年(※この年に金本位制が廃止される)までの数百年は、「金(ゴールド)との引換券」と言う意味合いが強いものでした(※時代により「銀(シルバー)との引換券」の時期もありました)。
 例えば、明治時代の拾圓(10円)紙幣には「此券引換ニ金貨拾圓相渡可申候也」と書かれています。
 これを現代風に訳すと「この紙幣は(銀行とかに持って来てくれれば)10円金貨と引換できますよ」と言う意味になります。
 つまり、この時代のおカネについての価値観は、「金(ゴールド) > 紙幣」だったんですね。
 今でも、カナダのメイプールリーフ金貨などは法定通貨(※平たく言うと普通の通貨の事)として一応、カナダ政府から認められています。
 しかし額面(※その硬貨が何ドル硬貨かと言うこと)の最高額が50ドルと、金貨そのものの値打ちよりも遥かに低い金額に設定されているので、法定通貨として使うのは、かなり無理があります。
 金(ゴールド)は、おカネのとしての主役の座を追われてから久しいですが、一度、おカネの座から追われてしまうと、金(ゴールド)をおカネの代わりに使うのは容易ではありません。
 ここからは、少しだけ頭を柔らかくして話を聞いて欲しいのですが、例えばこの日本で、先ほど紹介したメイプールリーフ金貨を、近くの商店へ持って行って、買い物をする場合の事を考えてみて下さい。
 まず、当然といえば当然ですが、99%のお店は、全く相手にもしてくれないでしょう。
 残りの話の解る1%のお店でも、メイプールリーフ金貨で何か買い物をしようと思えば、まず、それが本物であるかどうかを証明しなければならないでしょう。
 真鍮のコインに金メッキをすれば、幾らでも偽物のメイプールリーフ金貨なんて作れますから、本物である事を証明するのは、非常に重要な事です。
 それで何とか苦労して、本物である証明ができても、今度は金(ゴールド)の今現在の価格を提示する必要があります。
 今はネットが普及していますから、すぐに今現在の価格が分かりますけども、ネットが繋がらず金(ゴールド)の価格が分からなければ、店の主人と金貨の価格について、交渉しなければなりません。
 こう言う場合、モノを売る側の人間は、必ず金貨の価格を低く提示する事が予想されますから、金貨の持ち主はそれに反論しなければなりません。
 結局、金貨の価格が、両者が納得できる価格へ落ち着くまで、買い物は成立しなでしょう。
 こんな事をしてまで買い物をするのは、ハッキリ言って非常に手間ですし苦痛です。
 メイプールリーフ金貨で何か買い物をしたければ、日本の場合、貴金属の買取を専門にする業者の所に金貨を持って行って、円紙幣へ換金するのが一番、手取り早いです。
 ここでちょっと考えて欲しいのですが、メイプールリーフ金貨を日本の円紙幣へ交換できると言う事は、結局、日本の国がしっかりしているからこそ出来る事ですよね。
 これがもし、日本が無政府状態だったら、金貨の換金そのものが行えないでしょう。
 お店で何か買おうと思ったら、金貨をお店に持って行って…となりますから、さっきの繰り返しになります。
 無政府状態に加えて、モノ不足とかが発生したりすると、紙幣よりも価値が安定しているはずのメープルリーフ金貨をおカネの代わりに使ったとしても、取引する相手から足元を見られるでしょうから、例えば喫茶店でコーヒー1杯飲むのにも、より多くの金貨を請求されるであろうことは、容易に想像できます。
 金(ゴールド)は確かに非常に価値が安定した貴金属ですし、物性的にもサビる事もなく、また酸にも強いと言う優れた特徴があります。
 しかし、金(ゴールド)が金(ゴールド)として価値があるのは、結局のところ、安定した社会基盤を背景にして価値がついていると言う側面があるのではないでしょうか?
 社会基盤が揺らぐと、さすがの金(ゴールド)と言えども、安定した価値を誇るのは難しいのではないかと思います。
 
 
■宝石について。
 言いたいことは、全て前章で言い切ったので、宝石と金(ゴールド)の違いについてだけ、述べるにとどめます。
 前章で取り上げた金(ゴールド)は、金属ですから、精錬して純度を99.99%に上げたり出来ますが、宝石の場合、鉱物の結晶ですので、そう言った事は出来ません。
 宝石の王様は何と言ってもダイヤモンドですが、元素的には石炭と全く同じ炭素でできてます。
 ですので600度の高温に晒されると、黒煙化してしまいます。
 これは何を意味するのかと言うと、ダイヤは金(ゴールド)みたいに精錬できないので、同じ重さのダイヤであっても、色や状態によって大きく価格に差が生じてしまい、純金のように1g○○○円と言う価格のつけ方が出来ないと言うことです。
 そう言う事もあって、宝石を金(ゴールド)のようなおカネ代わりに使うのは若干、難易度が高いですが、それでも経済が不安的な国では、宝石の方が自国の通貨よりも価値が安定しているので、そう言う国に住む人々は、いざと言う時に備えて貯金をはたいて宝石を購入したりします。
 経済が不安定な国に住む人たちは、金(ゴールド)のネックレスや、どう見ても身分不相応な宝石を、しかも両手に付けている人がいたりして、なんだかケバい印象がありますけど、これはファッションと言う意味合い以外にも、自国の通貨の下落に備えての、貴金属や宝石による貯蓄と言う意味合いもあります。
 
 
■まとめ
 月並みになりますが、金(ゴールド)に宝石にしても、価値を決めているのは、結局、我々ひとりひとりの価値観に他ならないと言う事です。
 金(ゴールド)や宝石を幾ら顕微鏡で覗いたところで「純金1gあたり○○○円」とか「宝石1カラット○○万円」なんて書いてあるのを見つける事は出来ません。
 そういう事を踏まえて、おカネや金(ゴールド)や宝石の経済的価値について論じれば、もっと有意義な議論ができるのではないでしょうか?
 
 
 記事の趣を以前のように戻しましたが、このような趣で記事を書くのは、恐らく今回が最後です。
 次回は、また発明について取り上げていきたいと思います。
 担当Sでした!
 
 
+++++アプリの宣伝です+++++
イメージ 3
 11月3日よりAppStoreから配信となりましたアクションパズルゲーム「バルーン クラッシュ」です。
 ゲームのジャンル的には落ちものゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 他の落ちものゲームと同様、ルールは単純ですが意外にハマります。
 興味のある方は下記のリンクからどうぞ。