やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

「良い子」のふりして・・  やれこら やれこら

2015-02-18 07:37:27 | 今日のやれこら
腕時計の時刻は正しいですが,秒針の動きが2,3日前からおかしいんです。
いったん止まり,またタッタッタッタッと動いて又止まります。

“ははぁ,これは電池交換の時期なんだ”

「時計電池交換,承ります。ブランド物もOK」という,
店内表示のあるホームセンターに来ています。

店内に入ってすぐに,偶々通りかかった店員に頼みます。
「あのう,この時計の電池交換してもらえます?」
『物によっては,出来ないものも有りますが,たいていは大丈夫です』
そう言って私の時計を,修理台に持って行ったんです。
修理台に囲いは有りません,店員の作業する後姿が良く見えます。
店員は,何か工具を持って作業を始めます。
“よしよし始めた,「たいていは大丈夫」の部類だ,SEIKOなんだから当然だ”
すぐ終わるつもりで,作業を見ていたんですが,終わらないんです。
店員は,修理台の引き出しを開け,何やら工具を変えます。
そして又,目を凝らし時計に向かいます。
その,繰り返しなんです。

“もう,10分経ったけどなぁ・・・”
“終われば呼ぶだろう,店内をウロウロしていよう”
ホームセンターの商品を見るのは楽しいんです,時間潰しには最適です。

“もう,20分も経ったが,まだ呼び出しがないなぁ”
「あのう,時計の電池交換に20分も30分も掛かるんです?」
聞いたんです,「店長」に。
「店長」の名札を付けた店員を農機具売り場で,偶々見つけたんです。
『えっ?あつ,それは少しお待ちください』
エンジのジャンパーを着た「店長」は急いで時計売り場に行きます。
私もついて行きます。
店員はまだ時計に向かっています,後姿がさっきより焦って見えます。
「店長」は修理中の店員に何か言い,私の所に戻って来て,言います。

『時計に合う工具が無くて,電池交換はできないようです』
「ええぇー,じゃあなんでこんなに待たすん!!」
『裏蓋を外そうとして,一旦外したベルトが“はまらないん”だそうです』
『もう少しお待ちください,すみません,すみません』

ベルトはやっと何とか,“はめられたん”です。
“はめられたん”ですが,焦っていたせいでしょう。
ベルトの左右?上下?の“はめ”間違いで,上手く手首に留まりません。
もう一度,今度は「店長」が,修理前の状態に戻したんです。

時間は,たっぷりある高齢者です。
腹は立つんですが,「良い子」のふりして,店を出たんです。
                     やれこら やれこら