お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

宇宙探検隊の冒険 11 ~1/100,000,000,000の偶然~

2008年02月08日 | 宇宙探検隊の冒険(一話完結連載中)
 宇宙探検隊は宇宙の知られざる惑星や生命体や現象を調査することが目的だ。
「隊長、怪現象に遭遇しました」
「宇宙に怪現象はない。原因不明なだけだ」
「見えている惑星が、レーダーに映っていません。どうなっているんでしょうか」
「それは宇宙蜃気楼と言い、別の宙域の惑星が目の前に現われる現象だ。仕組みは解明されていないが、近付けば消えるから、心配せずに直進するのだ」
 宇宙船は直進したが惑星は消えず、危うく衝突しそうになり、急停止をした。
「隊長、蜃気楼ごと惑星の本来ある宙域へ来てしまいました! しかも、ここは公用宇宙全図にも載っていない宙域です! これは計算では一〇〇兆分の一の偶然です!」
「では、探検隊内部で自慢できるな!」
「隊長、喜ぶのは勝手ですが、戻れる偶然も一〇〇兆分の一なんです・・・」
「なんと、では自慢もできんではないか!」



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