お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

ジョーク三題

2010年05月24日 | Weblog


 武器を構え直してジャックが言った。
「悪いな、消えてもらうぜ。お前には何の恨みもないんだがな・・・」
「ジャック、やめて・・・」
 女が言った。ジャックは女を見た。女は続けた。
「ハエに殺虫剤のスプレー缶を向ける殺し屋ごっこは!」
「はーい、ママ!」
 ジャック坊やは素直に答えた。




 存在したら面白いもの
・ かくれんぼの下手な透明人間
・ 献血好きな吸血鬼
・ 変身した後、満月に向かって腹鼓を打ち出す狼男
・ 高所恐怖症のため箒で空が飛べない魔女





 オレは逃亡者だ。組織から逃げて、逃げて、逃げ回った。
 そのせいで、オレの足はすり減って無くなってしまった。それでも逃げた。
 オレはドラム缶の様にゴロゴロと転がりながら逃げ回った。
 そのせいで、からだ中がすり減って棒のようになってしまった。それでも逃げた。
 オレはヘビのように体をくねらせながら逃げ回った。
 そのせいで、からだがすっかりすり減って、頭だけになってしまった。それでも逃げた。
 オレはサッカーボールのように転がり続けて逃げ回った。
 そのせいで、頭の肉は全て無くなり骨だけになった。それでも逃げた。
 オレは・・・

 ・・・もう勝手に逃げ回っていてくれぇ!・・・ 





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