266
「ハリー先生、サンタ姿で手術室へ入って行ったわね」
「毎年恒例のサンタサービスよ」
「でも、白い衣装だったわね」
「大丈夫、出て来る時には真っ赤になっているから」
267
「あら、スミスさんがいないわ。まだ退院じゃないし・・・ どうしたのかしら?」
「それなら、クリスマス・プレゼントになって、スミスさんの奥さんのところへ贈られたわよ」
268
「ねえ、看護師のお姉さん。サンタさんって、本当はいないんでしょ? 想像の人なんでしょ?」
「大人になると、本当にいなくても、想像であっても、充分慰めの元になるものなのよ、メイベルちゃん・・・」
269
「ハイ、クリスマス・プレゼントよ」
「あら、あなたがこんな事をするなんて、どう言う風の吹き回し?」
「別に、たくさん貰ったから、お裾分けよ。どうせあなたは貰えないでしょうから」
270
「アリス先生、ミニスカートサンタになって重病棟を回っているのよ」
「まあ! 元気付けをしてあげてらっしゃるのね。素敵だわ!」
「しかも、患者さん一人ひとりにプレゼントを配っているの」
「まあ、ますます素敵ね! で、何をプレゼントしているのかしら?」
「『治療不能』って直筆で書いたカードよ・・・」
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「ハリー先生、サンタ姿で手術室へ入って行ったわね」
「毎年恒例のサンタサービスよ」
「でも、白い衣装だったわね」
「大丈夫、出て来る時には真っ赤になっているから」
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「それなら、クリスマス・プレゼントになって、スミスさんの奥さんのところへ贈られたわよ」
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「ねえ、看護師のお姉さん。サンタさんって、本当はいないんでしょ? 想像の人なんでしょ?」
「大人になると、本当にいなくても、想像であっても、充分慰めの元になるものなのよ、メイベルちゃん・・・」
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「ハイ、クリスマス・プレゼントよ」
「あら、あなたがこんな事をするなんて、どう言う風の吹き回し?」
「別に、たくさん貰ったから、お裾分けよ。どうせあなたは貰えないでしょうから」
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「アリス先生、ミニスカートサンタになって重病棟を回っているのよ」
「まあ! 元気付けをしてあげてらっしゃるのね。素敵だわ!」
「しかも、患者さん一人ひとりにプレゼントを配っているの」
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