自身の根底に根強く沈澱した黒き憎悪
強くならないと殺されちゃう……
この身体に流れる血をすべて出し尽くしたい
だから俺は我武者羅に強さを目指した
結果周りから見て強くなったのだろう、力無き幼き頃よりは……
歳を取り屈強だった身体も衰えた
ふと昔を省みる
本当に俺は強かったのだろうか?
世の中をまるでひっくり返さない現状
所詮自己満足なマスターベーションに過ぎない
言うならば元となった自身の憎悪など、その程度のものでしかなかったのだ
だからいつまで経っても中途半端
あれほど憎み蔑み呪った
今はどうだ?
俺は初めて小説を書き、それを完成させた時点でもう負に満ちたものは無くなっていたのだ
自分自身のこれまでの行動がすべて物語っているじゃないか
強さだけに拘れないから、絵を描いた
強さだけに拘れないから、ピアノを弾いた
強さだけに拘れないから、小説を書いた
一生懸命やった
しかし原点はすべて誤魔化しから
だから中途半端なままなのである
老いて屈強だった身体はほぼ死んだ
俺が精魂込めてできる事は何なのだろうか?
書く……
また小説を書くしかないんじゃないのか
せめて自分自身の為に作品を書こう
世に出すとか、人に読んでもらうとかでない
俺が俺である為に作品を書くのだ
もう歪な強さには縋れない
中途半端なまま俺はまだ生きていかなきゃならない
だから誤魔化さないで…、もう逃げないで…、ただ…、ただ書こう
※ふと、文字にしてみたくてこの場を借りて残させて頂きました(笑)
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