真・スケさんの模型ブログ

サクッと楽しんで頂きたい模型gooブログ

第50回 「時計じかけのオレンジ」アレックス(風)フィギュア

2025-02-15 07:11:00 | 模型

こんにちは。

今回は模型ではなくマイフェイバリットtoyのご紹介。
「時計じかけのオレンジ」アレックスフィギュアです。



しかしパッケージにはどこにも「時計じかけのオレンジ」とか書いてないのであくまでアレックスに似た方のフィギュアということみたい。

箱の上下にはおもいっきり【無版権・無許可】のシールが!いいのか?!


最近はしてませんが私がヤフオクを始めたのはコレが欲しかったから。
 
キッカケは「映画秘宝」2006年9月号(表紙はボンドガールのコスプレしょこたんさん!)


この雑誌に大阪のアメトイ&ガレージキットショップ「アストロゾンビーズ」(よく通ってたなー)が紹介されてるページがあり、そのページにアレックスフィギュアとタクシードライバーのトラヴィスフィギュアの写真が載ってました。
(どちらも非売品)


何かリアルすぎないオモチャ的なところが気にいって。が、メーカーも値段も分からず、はたしてほんとに商品なのかさえ謎でした。
 
数年後、ネットをするようになってヤフオクで見つけ初ヤフオクで手に入れたのがこちら。
どうやらこれは1st版だったようでカラーパッケージ。
10年くらい大切にしてましたがいろいろあって(やはり経済的な理由…)オークションで手放してしまった。手放した次の日に大後悔(^^;… やっぱり整理はよく考えてしないとだめですね。
 
一年後再び手に入れたのがこちら。

まさに映画秘宝に載ってたアレックス!2nd版みたいです。


1st版との違いは結構あって。
 
1st版
箱 カラー
素体 顔と色が全然違う(画像は自分でハンドを顔色に合わせて塗ってます)
サスペンダー 手芸のゴムっぽいところあり
カフスの目玉なし(これはたまたまかな?)
ズボン 少し太め
ブーツ 本物の紐で編み上げ
ステッキ 仕込みナイフなし
ドラッグ入りミルク付き
 
 
2nd版
箱 白基調
素体 ハンドや胸元が顔と同じに塗装されてる
サスペンダー 1st版より精巧
カフスの目玉あり
ズボン 少々スリム
ズボンの下にお尻の形を出すパットいり下着着用
ブーツ ソフビ製
ステッキ 仕込みナイフあり
ドラッグ入りミルクなし
ハンド ペンタブル
 
好みもありますがどちらも長短ありといったところでしょうか。
ズボンやブーツは1st版の方がいいかな。
2nd版は箱がカラー→白貴重になったりブーツは紐→ソフビで簡略化されたのかな、とも思いましたが手首がペンタブルになったりサスペンダーも細かくなったり尻パットも入っていたりといろいろブラッシュアップされてるみたい。
仕込みナイフも抜けます。




マスクも付いてます。

さすがに古いフィギュア、あちこち劣化していて素体の手首が折れ、肩外れ、サスペンダーも伸びたり剥がれたり、、、。
しかしそこは模型を趣味とした者の本領発揮!長年培った技術+裁縫までして修理してしまいました。
模型のためなら普段絶対しない裁縫までやりますよ。


手首は可動軸が折れたので軸を直接差し込んでチョチョイと塗って対処。相変わらずの雑な作業(^^;。可動はしなくなりましたが手首が短くなって見た目グッドに。

 
あとは1st版に付いてたミルクを用意したいところ。また時間あるときにプラパイプから作ろうと思います。
 
さて以前ブログ(第13回)で映画については私的にはちょっとめちゃくちゃ過ぎて、と書きましたが…
 
全編に流れるクラッシック音楽、映像、ファッション、アレックスの1人語り。
元祖ミュージカル「雨に唄えば」の監督か主演の方が「あんな映画(時計じかけのオレンジ)に曲を使ってほしくなかった」と言っている記事を何かで読みました。確かに映画「雨に唄えば」とは映画であること以外接点なし!といった感じですが…もはやこの映画のラストはオリジナルの「雨に唄えば」以外考えられないくらいイメージに定着しちゃってます。
「シャイニング」(キューブリック版)のラストのダンスナンバー「真夜中に星々と君と」と並んで脳内に定着しちゃってます。

なんだかんだで印象に残りまくりな映画。
場面場面をたまに見たくなってやっぱり観てしまう。やはり名作です。
原作は映画のラスト以降も描かれているとのことで終章めあてで原作小説も買って読みました。
映画ではセリフのなかったドルーグのピートが(ヒゲをはやして)再登場。
普通の大人(ほんとにか?)になったピート。そんなピートを見て自分もそろそろそうなろうかと考えるアレックスの1人語りが何かズレててコミカル。
 
時計じかけのオレンジ関連の商品も近年は増えてきましたね。メディコムのrahカッコいいけど高いなー
やはりガシャポンででないかなーと。
ドルーグ4人のリアルフィギュアとアイコンのキーホルダー。もう絶対回すね。


と、いうわけで今回は今も手元にある「時計じかけのオレンジ」アレックス(風)フィギュアでした。

第49回 海洋堂「ゼイラム」

2025-02-09 19:23:00 | 模型

こんにちは。

 
今回はこれももう手元にありませんが海洋堂のソフビキット「ゼイラム」。
 
日本のSFクリーチャー映画、雨宮慶太氏の監督作品です。
凶悪な宇宙のお尋ね者ゼイラムとそれを追うバウンティハンターイリアの戦いを描いてます。イリアを演ずる森山裕子氏が凛々しい。
凶悪で怪奇な容貌のゼイラムですが声も発さず動作も物静かな感じが不気味。
本体は傘状の白い顔がある部分だそうで(しいたけみたい)、これが目を開けて怖い顔で伸びて襲ってくるんですよ。
じゃ、この筋骨たくましい身体は寄生された別のエイリアン?などと想像するのも楽しいです。
 
キットは映画スタッフとしても参加されていた竹谷隆之氏の造形。
映画用に製作したモデルを商品用にブラッシュアップさせたものらしく、当時の私は詳しく意味は分からないながらも何か本物のレプリカに触れているようで高揚しましたね。
 
ホビージャパンの映画特集にも竹谷氏の作例が載っていて。氏曰く趣味の模型なんだから好きに塗るのがいい、みたいに書いてましたがもう作例のインパクトが大きくて思いっきり真似して塗りましたよ。
 
30センチ超えでマントも付いてて迫力があります。
マントなし、銃なしなど組み立ては選べるようになってましたが私は当時、使わないパーツがあることにもったいないと思っていたのでちょっと加工して全てのバージョンに組み替えできるようにしています。
 
下半身にはレジンを充填。
塗装はMr.カラー、水性アクリル、タミヤエナメルを使い、ブラウン・カーキ系に。
筆塗、墨入れ、ドライブラシ、エアブラシなどいろいろ技法の練習にもなりました。
布部分などはドライブラシの上から同系色でエアブラシをして馴染ます、ということを
実践した最初の模型でした。
 
こういう等身大の和製モンスター映画、またできないかな。
時を経てこちらのキットも再販されるようですが価格が…時代の流れや嗚呼無情(T ^ T)
でもキット状態で再販されるって聞くとやっぱり嬉しいですね。ガシャポンにしてくれたらもっとうれしい。
 
今回は「本物の造形」を感じられるソフビキット、海洋堂のゼイラムでした。

第48回 戦国自衛隊「伊庭義明」フィギュア

2025-02-01 19:15:00 | 模型

こんにちは。

今回は1979年の映画版戦国自衛隊、伊庭義明(いばよしあき)三等陸尉のフィギュアです。戦国自衛隊はSFアクション映画。近代兵器(70年代だけど)で武装した自衛隊一個小隊がタイムスリップ、戦国時代にとばされて弓槍刀の戦国武将たちと戦いを繰り広げるSF超大作(と呼びたい)映画です。

「東部方面隊、伊庭義明三等陸尉です」

もう出演陣が考えられないくらい豪華(私にとって)。主演の千葉さんはじめ、夏八木勲さん、渡瀬恒彦さん、江藤潤さん、中康次さん、にしきのあきらさん、かまやつひろしさん、真田広之さん、高橋研さんなどなど他にも演技派勢ぞろい。(名前が当時と変わってる方がいたらすみません)

ちょい役であっても成田三樹夫さん、小池朝雄さん(コロンボの声の方)宇崎竜童さん、薬師丸ひろ子さん!などなど。ホントに一瞬だけ、このシーン必要か!?ってところで草刈正雄さんが!ホントはもっと長いシーンだったらしいけど。

とにかく豪華過ぎな日本俳優陣。さらに当時機密扱いだった自衛隊61式戦車のレプリカを作り上げるわヘリコプターはでてくるわ、馬の数やらエキストラの数やらもう今の時代には無理でしょって感じの映画でごわす。

はじめて観たのが今を去ること40年近く前、中学の時の夏休み。夜に観てたけど眠くて最後まで見れず、翌日部活の夏季練習でみんなに聞いたらみんな観てたって。(みんな夜ふかししとってんなー)最後全滅したでーと教えてもらいました。

元々は短編小説が原作みたいでそのあと漫画版がでたのかな。映画はアクションが中心でせいぜい数か月の話ですが原作および漫画はタイムスリップしてから数年間の話でラストにはちゃんとオチもあり、映画のキャッチフレーズ「歴史は俺たちになにをさせようといしているのか?」の意味が分かります。なるほど!ってなりましたよ。

主役の伊庭三尉のキャラクターも違っていて、映画版では人望がありながらも終盤は天下取りに固執して部隊の戦力減少と部下との軋轢が生じてしまいます。

一方、漫画版は天下取りを目標に据えながらも日本の未来を考えた行動を一貫した人物に描かれています。

 

さて今回は映画版の伊庭三尉。自衛隊員の12インチアクションフィギュアを改造して製作。銃やハチマキをそれらしく揃えました。顔はテキトーなフィギュアのものをエポキシパテで改造。演じた千葉さんに似せたつもりです。ハチマキは長尾景虎が預けた軍旗?よくは分かりませんが白い布にマジックでそれらしく。赤いスカーフ?も当時の陸上自衛隊員の制服でしょうか。赤っぽい布でそれらしく巻き付けました。銃も詳しくないのでテキトーです。


 

「信玄をねらえ!」

 

「景虎…。わしは天下をとる。」


一人称も突然“わし”になって戦国時代にすっかり染まった伊庭三尉。ライトセーバーとフォースがあれば天下取りも可能だったか!?

この伊庭三尉フィギュアも数年間の断捨離で(いろいろあった…)もう手元にないのですが、やはり好きな映画キャラは立体物が欲しいので今再び伊庭さんフィギュアを製作中。今度はタミヤの1/16プラキットの自衛隊員フィギュアをベースに改造中。またできたらブログで紹介しますね。


ほんと俳優陣、特撮、セットにエキストラ、挿入歌とラストの2曲も。何から何までエネルギーを感じる映画でした。

ちなみに隊員は全滅と書きましたが唯一かまやつさん演じる根本隊員だけは本格的な天下取り合戦に参戦の直前で部隊を離脱。戦国時代の中で知り合った新しい家族とともに生きる道を選びます。

のんびりした口調なのに強い決断ができる根本隊員がいい。(高橋研さんの「オレ、あの平和な時代が大好きです!」も染みるんだよなー)

実はこのかまやつさんが新しい家族と海の彼方、水平線を眺めるシーンで終わる幻ラストがあったとか。それも見てみたかったと思います。 

そんなわけで今回は日本SF超大作。たまには地上波でやってほしい映画版戦国自衛隊の主役、伊庭三尉の12インチアクションフィギュアでした。


第47回 海洋堂ソフビ「ブリアレオス」

2025-01-17 18:50:00 | 模型
こんにちは。
今回は海洋堂のソフビキット「ブリアレオス」。


1/6スケールですが、ブリアレオスが2メートル越えの設定なのでキットもボリュームがあります。
これも当時欲しかったのですが手に入らず、20年くらいあとにリサイクルショップでみつけました。

今はネットで探せる時代ですが、実際に店を巡るときはひょっとしたらあんなものやこんなものがあるかもしれない、と想像するワクワクがありますね。
やはり「模型探訪」はいつの時代も浪漫なのです。
まぁ大抵はお宝どころか何もなく帰ってくるのですが。
そうそういつも何かあったらお宝じゃなくなるしね。
それだけに、思いも寄らぬお宝(自分にとって)を見つけたときは格別なのです。
このソフビキット、ブリアレオスはまさにそんな感じで10年前くらいに出会いました。
あの箱は目の錯覚か!?
いや、まさか!
マジかー!!(涙)
の嬉しい3ステップ👍️

さて、キットはソフビ製。耳がレジン製。動きのあるポーズででっかい銃をかまえてます。




ポーズは基本的に固定ですが、腕・首ははめ込みの回転可動、銃は接着ではなく「持たせる」ようになってます。
しかしなんというデカイ銃…
サイボーグじゃないと撃てないな


軽いソフビで動きのあるポーズなのにちゃんと立つし、カッコいい。
そういえば頭部はディテール重視のレジン版があったと思います。
当時はソフビではどうしても細部のディテールがあまくなったので原型と変わらないレジン版も発売されたんだったかな。
私はちょっとユルいソフビ整形もアジがあって好きなのでソフビのままで気になりません。




顔の中央の目(後に鼻という設定になってましたが私はあくまで目としてます)はクリアーパーツにしてます。

塗装はMr.カラーで。
シルバー+ブラックとブルー+ブラックを基本色にしてます。
手袋をしてるみたいなのでクリーム色で塗ってます。



そのままでカッコいいので改造もなにもしてません。
海洋堂さんの名作ソフビキット、ブリアレオスでした。





第46回 フィア 可動ロボコップ

2025-01-10 20:44:00 | 模型
明けましておめでとうございます。

新年一発目は可動ロボコップのご紹介。
年末年始、恐竜のプラモデルやガシャポンを改造したりしていましたが完成せずだったので過去作をご紹介。
第19回でも紹介したフィアのソフビキットと同じですがこれはそれよりずっと昔に製作したものです。可動素体を入れていろんなポーズがとれるように改造しています。


製作したのはずいぶん昔。
25年くらい、いやもっと前かな。
素体には当時江坂の東急ハンズで買ったオビツボディを使ってます。
間接など露出するところには合革を貼ってます。
上腕のパーツは下腕と切り離すと肘のところに切りかきができるのでソフビの切れ端で埋めてます。

ヘッドは一旦ヘルメット部分を切り取って複製したマーフィー顔を中に入れて再度ヘルメットを接着。
ここが地味に苦労したところで。
顔は前面だけ複製したのですがなかなか位置と接着が決まらずで。
普通に入れたらヘルメットがかぶさらないのでマーフィーの鼻の頭を削ったりおでこの左右を削ったりしてます。

大腿のパーツは内側にスポンジを貼って
腰幅が狭くならないようにしてます。
ロボコップはまぁまぁ腰幅があるので。



右のロボコップはもう手元にはありませんがほぼキット素組み。腕が体からやや離れるようにして右肘も少し角度をつけてます。左の可動版のほうが中にアクション素体入れたせいか少し背が高いですね。

塗装はMr.カラーを使用。シルバー部分はシルバー+ブラック。部分的にクリアーブルーとクリアーパープル(クリアーブルー+クリアーレッド)をエアブラシで吹いてます。

映画のミニチュアを作ってる特撮関係者になった気分に浸りつつ楽しむ私。
ふくらはぎのアクチュエーターは洋白線とプラパイプ・スプリングで工夫しました。





目視しないで背面撃ち。

激似マーフィーヘッド。
ピーター・ウェラーにほんとに似てる!


劇中っぽく。ダラララ!弾倉変えずになんぼでも撃てる無限銃!

このポーズができるのがちょっとした悦び。

ボディにダメージを入れたいけどこのままにもしときたい、葛藤しながらポーズをとらせて楽しむことにします。

私のお気に入り、今まで4回作ったフィアソフビロボコップ、映画公開時の最初期商品でもあり、ちょっとディテールがユルいところもありますがそこも含めてほんとに良いキットだと思います。