今月の4日~12日までイスラエルではハヌカのお祭りでした。
ローソクに火を点け、お祭りの歌を歌い、「スフガニア」と言ったドーナッツや千切りにしたイモを揚げたものなど、油を使ったものを食べます。
「ハヌカのお祭りについて」
これは紀元前164年、マカビ一家のもとにユダヤ人が支配者ギリシャをうち破ったことを記念する祭である。弱小なユダヤ国が大国ギリシャを打ち破り、またユダヤの信仰がギリシャのヘレニズムに勝利したのである。この祭りには、ユダヤの勝利という精神的なことに加えて油壺の奇跡の物語が加わり、神聖さを増している。奪回したエルサレムの神殿に灯明を揚げようとした時、油壷のオリーブ油は一日分しかなかったのに八日間も燃え続けたというのである。
ハヌカ祭はイスラエルの国内でもディアスポラでも八日間続く。この祝日の中心となる行事はろうそくに火を毎晩一本づつ、八本まで点していくことである。神殿の奇跡を祝うわけである。イスラエルでは、ハヌカによって、主権の回復の重要性が強く訴えられる。この祭には、国内外を問わず、プレゼントを交換したり、独楽を回して遊ぶ習慣がある。独楽の側面には「ここで偉大な奇跡がおこった」という文のイニシャルがヘブライ語で書かれている。ディアスポラではイニシャルが「あそこで偉大な奇跡がおこった」という風に変わる。この週、学校は休みになるが、仕事は通常どおり行われる。