Life Hacking

城西雑録--日々のあれこれとよもやま。

インラック姐さん

2015-08-22 | よもやま

 バンコクの中心部にあるエラワン廟、東京でなら、銀座四丁目交差点のような繁華街で、爆発テロがあって、亡くなった方が20人、けが人130人。日本の方も一名ほど怪我をされたわけなのだけれどーー。
 
 事件の発生が17日なら、その背景は、だれでもわかるはずなのに、黙して語らない。18日も水路で爆発事件が連続して起きたわ。
 ので、憶測と推測とあれこれまぜこぜにして、無責任に、かつ偉そうに言及してみたい。

 いまのタイは、いやはやの状況にあって、総選挙をやれば、現在、国外に退去というか亡命というか、タイ本国にいれば、なにをされるかわからないという元首相のタクシン・チナワットの影響下にある政党が、勝利することが確実なわけで、そんなことはしたくないのが、いまの軍事政権なわけ。
 戒厳令みたいな治安命令が布告されている。
 並行して、超法規的な非常大権をもつ「国家戦略委員会」を設置しようとしている。

 タクシンの実妹で、先般まで首相をしていたインラック・シナワトラを、わたしの勝手な視点でみれば、無理やり公民権停止にして、首相の座から引きずりおろして、在職当時の公費を使っての米穀の買い上げ政策を犯罪的と決め付けて、裁判にかけてしまう強引なことまでやっている。

 その初公判が、19日だったから、爆弾テロは、その前々日に起こったことになるわけ。

 常識的、直接的には、インラック裁判への警告なのだろう。
 バンコクの街にも、いまや防犯カメラがあちこちに設置されていて、ファラン風のテロ実行犯の画像が公開されているけれど、まだ特定されていない。

 プミポン国王の在位は、69年に及び、国体は不安定さを増している。

 国民主権の民主主義国家ならば、総選挙で示される民意が、いったん定まれば、そんなに簡単に、強引に、政体が覆ることはないのだけれど、タイでは、もういちど総選挙をやれば、国体が危うくなりかねないというジレンマが、旧体制にあって、こんなことになるわけ。

 だから、これからも、危うい局面が続くおそれはあるよ。
 パッポン・タニヤをうろつく際には、くれぐれも用心おし。
 写真は、19日の法廷の外でのインラック姐。保釈金1億円(?)を積んで塀の外へ出たのだとか。