蒸し蒸し

梅雨特有の蒸し暑さでジッとしていても独りでに汗が滲んで来ます。
夕方から夜にかけて本格的に雨が降って来るみたいなので早めのお散歩に出かけました。

これだけ暑くて湿気も多くなれば植物はグングン成長し、
色んな動物もあちらこちらで出現し見る機会が多くなります。
最初にお目にかかったのは、シマヘビです。
散歩道の道路をゆっくり横切っていましたが、
オイラが見つけてちょっと臭いを嗅ぎに行こうとしたら、超スピードでシュルシュルと草叢に姿を隠しました。
ヘビだけどサルものは後を追わずと言いますから、オイラは直に坂道を駆け上がって行きました。

しばらく高速道路沿いを行って最初の溜池に近づいた時、
高速道路帯との境の囲いのフェンスの所に鼻を近づけクンクンと何かを探っていました。
フェンスの反対側の下に何か美味しい物でも見つけたのかなと思って調べてみますと、
草の陰に小さなカメが居ました。
頭をフェンス側に向け、何だかフェンスのこちら側の溜池のある方向へ行きたそうな格好でした。
どこからどうしてそちらへ入ったかは分かりませんが、
カメさんはやっぱ水辺の方が好きだろうと思い里山レスキュー隊を発動しました。
高さが1.5m位有りそうなフェンスを乗り越えて反対側へ降りてカメを確保しました。
意外と小さく全長5cm位でしょうか、カメを縦にすればフェンスの縦の隙間から十分出られる大きさでした。
とりあえずカメは隙間を抜けて反対側へ置いて再びフェンスを乗り越えてこちらに着地しました。


オイラとは近くでご対面しましたが、あまり興味はありませんでしたので、
そのままほって置いたら高さ３～４ｍの岸部から溜池に向って身投げして転げ落ちていきました。

何だか暑苦しいヤツ等に会って、さらに蒸し蒸しと暑くなってきやがったので、
何時もの水場で一ッ風呂浴びて行く事にしました。
トトロの小道に近いこの水場は梅雨時期の雨でちょうど良い具合に水が流れていました。

早速、顔を水に突っ込んだり水底の砂を前足で掻いたりした後、
しばし足をつけたままじっとして涼を取っていました。
ああ、良い水場だなぁ～

鶴は千年～カメは万年～
って言うからカメの恩返しの方がどえりゃぁ～ご褒美を頂けるって事だワン。
♪蒸し蒸しカメよ、カメ燦よぅ～

燦ッ、早う水から上がってこんかい。
行くぞぅ～