里山・燦のものがたり

瀬戸内海の里山で生息する里山犬・燦(ダルメシアン)の活動
ものがたりです

衣替え

2005年06月02日 | 
ラジオでこんな話をしておりました。
女子大生にちょっと人気の有りそうな、奈良大学の教授のお話です。
「春過ぎて夏来るらし白たへの衣乾したり天の香具山」

大体の人がどこかで聞いた事があるような歌ですね。
万葉集の最初の方に出て来る、持統天皇という女帝さんの歌です。

マンションのベランダに干してある白いシャツを見て、
まあやっぱり、洗剤のホールドで洗濯すると白さが違うわね。
なんて普通のおばちゃんが言っているのとは訳がちゃいまんねん。

その時代のトップが歌っているので、それなりに奥が深いということです。
夏が来た事を自分でしっかりと認識している歌で、
天の香具山地域ではこの季節、白い衣をいつも乾しているのが見えるなぁ~。
というところでしょうか。

どうも「自分でしっかりと認識する」というところに奥の深さがあるみたいですが、
ここでは、端折りましょう。
この「白い衣」とは何ぞやということに関しては、
学者が100人いれば100人とも違う事を言うそうです。

その教授の話では、
香具山地域では毎年その時期になると、
その様な白い衣を乾すということは、毎日のオシメを乾すのとは違って、
特別の行事の為の白い衣を乾して、その行事に備えるのでしょうということでした。
昔は、田植えは特別な行事であったことでしょうから、
その田植えの時に使用する衣ではないかということでした。

ゼミでは、アイスクリームを全員にプレゼントして、
ああでもないこうでもないと盛り上がるそうです。

難しい話は別として、
衣替えの季節のイメージソングとしては、ピッタシの歌のような気がしますが如何でしょうか。

里山も一首、
「朝過ぎて昼来るらし白黒の衣替えても鼻嗅ぎ止まぬ」


オイ燦よ、
衣替えといって白黒反転させ、昼近くなるといつも鼻をクンクンさせて、
あちこち嗅ぎまわるのは止めようね。
ドッグフードワンカップあげるからね。

イッシャー、ワンだふる。
コメント (14)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桑の実 | トップ | 不味い話(1) »
最新の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ふ~ん (ha-chansan)
2005-06-03 16:42:22
今日はずいぶんと為になるお話ですね。

あら?

「今日も」だったですか?



それにしても、アイスクリームをいただけて、こんなお話を聞けるなら、私もゼミに参加したいな。

あっ!私はセミ程度でミンミン鳴いていればいいですか?



「浅すぎて、脳みそあるかな?白黒は

食べ物なくても臭い嗅ぎやまぬダル」





返信する
スケールの大小 (ぶちょうほう)
2005-06-03 18:47:26
燦様 今晩は蘊蓄を聞かせていただけますね。

百人一首、万葉集にはわからない歌がたくさんありますね。

掲載句は中学生の授業で初対面だったと思いました。全く引っ掛かることなく、「次行こう、次っ!」と通していましたが、立ち止まるとなかなか難解でもありますね。

「春過ぎて夏来たるらし」までは宜しいでしょうが、それから先はいろいろな解釈の生まれる余地が残されていると言うことですね。

遠近法的な詠みなら白妙の衣をこっちの軒端に干して、遠景に天の香具山を配置したりするとスケールが大きいのか小さいのかわからなくなります。



晒しの六尺ふんどしがその頃あったかどうか?

六尺ふんどしを衣と見なしたかどうか?

ふんどしならすぐに乾いてしまいますし、



昔は「衣干すてふ天の香具山」と教わりましたね。

古代高句麗語から解読を試みるという手もひと昔前には流行りましたね。

掲載句はそれが出来るのでしょうか?
返信する
ha-chansan さんへ ()
2005-06-03 20:34:57
あんだって、

今日も、ずいぶんとタメ口なお話しねってか。



あ、ホンとだ。

いつもタメ口叩いては、ボスに蹴り入れられています。

って、今日は蹴りは蹴りでも、

ha-様ラブラブのバーレン戦でしたね。

また、寝られなくなりますよね。

頑張れ日本、チャチャチャ。



オイラも女子大生に囲まれて、

アイスクリーム食べながら聞きたいです。

一緒に聞く??
返信する
ぶちょうほう さんへ ()
2005-06-03 20:54:12
この分野は、ぶちょうほうさんのテリトリーとは思いますが、タマタマ、ラジオで聞いたもので、

ちょっと白黒に色気を出してみました。



何てたって女帝ですからね。

おふんどしを見せるのはちょっとまじいんじゃないですかね。

>昔は「衣干すてふ天の香具山」と教わりましたね。

ある程度の年配の人は、小倉百人一首で聞覚えていらっしゃるんでしょうか。

「新古今和歌集」に載っていたのを、この百人一首で借用したと言われています。



塩田丸男さんと言う人の説によると、

「新古今」の改作は大改悪で評判が悪かったといっております。



人様は、色んな事を言いますから、

オイラにはよくわかりまへん。

でも、アイスクリームくれるなら、

ナンボでも聞きまっせ。
返信する
ゼミ?! (oliママ)
2005-06-03 21:10:31
う~む。。。アイスクリームと白い衣・・何か繋がりでもあるのだろうか~?

白い衣だから、夏服ってことなのね。

田植えに白い衣?汚れて大変だったろうな~。今みたいに洗濯機ないし~。。。

久しぶりに百人一首したくなりました♪

今夜はアイスクリームを食べながらサッカー見ることにします!



返信する
アイスクリーム (oinoko)
2005-06-03 21:25:06
あ、食べたくなってきたなー。



それにしても、昨今は温暖化のせいで衣替えもままなりませんね。

季節感も薄らぐこの頃です。

かの女帝の時代はもっと季節の変わり目がはっきりしていたんでしょうねぇ。

返信する
夏なのね、主様へ (熊女官)
2005-06-04 02:01:12
♪春が来た北、夏まだだべや、白の衣はシャツだけ乾したり北の熊山部屋・・字余りおてんこもり女体山天皇歌より。

多くは語りますまい松前漬けは美味しいよ。そうか、汗噴出す季節到来ララバイ歌ですね。思い出します一年前を。

よくぞ行ったわ、御地里山お向かいに。もう一年か、今月は誕生月特集しようかな。過去のララバイ載せようかな。

もちろん、北のアイス特集なんかもね。

返信する
お~ (りこら)
2005-06-04 09:24:24
この歌 覚えてます!

小学生の頃 百人一首に凝って意味も分からず丸覚えしたことがあります.

親戚のおばちゃん相手にけっこうブイブイいわせて

神童と呼ばれたものでした..

今となっては とをひ思い出



昔のお歌は 私には高尚すぎてついていけるかどうか分かりませんが アイスクリームを頂けるならちょっとだけ 聴いてみてもいいかな.



衣替えした燦さんは涼しげ..っていうか心霊写真みたいでちょっとさむいですー
返信する
oliママ さんへ ()
2005-06-04 20:11:35
百人一首とアイスクリームは深いつながりが有ります。

従って、この様な歌のお勉強の時に、

アイスクリームを食べながらゼミを進めるというのも頷けるのですよ。



なぁ~んでか、

百人一首は百人一首でも、

小倉百人一首と申しまして、

・・・・オグラアイスクリームなぁ~んちって。
返信する
oinoko さんへ ()
2005-06-04 20:16:42
緩やかな季節の変化というんじゃなくって、

極端に寒から暑へ移行みたいになってきましたね。

四季折々という言葉が死語になるかもしれませんね。

さあ、早いとこアイスクリームも食べて置かねばね。
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事