万葉の歌碑を訪ねて
歌碑の設置場所/福岡県嘉麻市鴨生418番地6 鴨生公園
万葉集/巻3-0337 作者/山上憶良(やまのうえのおくら)
憶良らは 今は罷(まか)らむ 子泣くらむ
それその母も 我(わ)を待つらむそ
【意味】この憶良めはもう帰りましょう 子供が泣いているでしょう
それにそうそうその子の母も 私を待っているでしょう
※「それその母も」という照れくさそうな素振りがよい。
※「山上憶良」702年遣唐使として中国に渡り儒教や仏教などの学問に励んだ。のち筑前守に任ぜられて任国に下向。同じころ大宰帥として下った大伴旅人と交遊を深めました。
写真下 歌碑が置かれている鴨生公園の万葉の看板
写真下 歌碑の全景。
万葉の歌碑とは
万葉集の歌を刻みつけた碑が「万葉歌碑」です。 多くの人々に親しまれた万葉の歌を石に刻み、その歌を作った歌人を讃(たた)え、その歌が後の世に残ることを願っているのです。
現在全国各地に設置されている万葉歌碑は2,000基を越えていると言われています。
歌碑の過半数が実際に歌碑が詠まれた場所、または歌碑に関連する場所に設置されており、「歌碑を訪ねる」=「実際に万葉の故地や史跡を訪ねる」ことになります。
私の地元「福岡県」は、大宰府政庁に関係する歌や防人の歌があり、万葉の歌碑も多くあります。
万葉歌碑から万葉の時代にタイムスリップし、万葉人に会える旅へ出かけてみましょう。!