樒(しきみ)を詠んだ歌
万葉の時代も、「樒(しきみ)」と呼ばれています。
万葉集/巻20-4476 作者/大原真人今城(おおはらのまひといまき)
奥山の しきみが花の 名のごとや
しくしく君に 恋ひわたりなむ
【意味】奥山に咲くシキミの花の その名のようにわたくしは
しきりにあなたにお逢いしたいと 焦がれ続けるのでしょうか
※「しきみ」シキミ科(またはマツブサ科)の常緑小高木(または低木)。
仏前などに供える。また〈しきりに見る〉に掛ける。
※「名のごとや」〈や〉疑問。
※「しくしく」しきりに。うち続いて。
※「恋ひわたりなむ」〈わたる〉ずっと~し続ける。
【一口メモ】シキミ(樒)は枝や葉に芳香のある常緑の樹木で、3月から4月に直径2.5~3cmの萼と花弁が10~20枚の花をつけます。
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