筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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●『源氏物語』12帖 須磨(すま) 光源氏、須磨へ退去

2024年06月30日 | xx源氏物語

『源氏物語』12帖 須磨(すま)
光源氏、須磨へ退去
光源氏26歳春-27歳春 無位無官時代

[光源氏、須磨に下る]
時勢が変わって、光源氏にとっては煩わしいことばかりが続きます。さらに帝に仕える尚侍・朧月夜との密会の現場を右大臣におさえられてしまった。
正式な罪に問われる前に、光源氏は自ら須磨に退居する決意をします。出発に先立ち、父桐壺帝の御陵に詣で、紫の上花散里、入道宮(藤壺)にも別れを告げ、3月下旬にわずかなお供をつれて須磨に下った。

※写真は、「須磨の海岸」/無料(フリー)写真素材を使用

[光源氏、須磨でわびしく暮らす]
権力者になった右大臣方をはばかって、須磨を訪れる人はなく、光源氏にとっては都の人々と便りを交わすことだけが慰みであった。やがて秋となり、ひとしおさびしさをました8月の十五夜、光源氏はお供の者と月を眺め、道真の詩句を誦じて懐旧の情にふけった。
翌年2月、今は宰相となった親友・頭中将が、はるばると訪ねてきて漢詩や和歌に心を通わせ合った。


[大暴風雨に遭う]
3月の上巳の日、光源氏は海岸に出て開運の祓えをしていた。すると、急に雲がかきくもって激しい暴風雨が襲い、人々は「この世の終わりか」と生きた心地もしなかった。


【源氏物語12帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

紫の上(むらさきのうえ)
幼い頃は、「若紫(わかむらさき)と呼ばれる。
藤壺中宮の姪であり、顔がよく似ている。光源氏が生涯で最も愛した女性。光源氏は、紫の上が幼い頃に自宅にひきとり、育てて結婚した。
正妻ではないが、正妻格として周囲から扱われている。子はできないが、光源氏と明石の君の娘明石の姫君を養育する。

朧月夜
右大臣の6番目の娘。弘徽殿女御の妹である。光源氏と恋人関係になった。
後に尚侍として朱雀帝に仕え、寵愛を受ける

頭中将(とうのちゅうじょう)
左大臣家の息子であり、光源氏のいとこ。葵の上の兄である。光源氏にとっては親友であり、恋のライバルでもある。
夕顔との間に娘(玉鬘)をもうける。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。


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