夕暮れが早い季節
一年で一番昼間の短い頃
太陽の光がとても大切に感じる頃
夜が長いと思いを綴る時間が増えて
どこかに忘れてしまったものを
ふと 思い出したりします
この写真は 今回のアート展でのひとコマです
長い長い時を経て蓮の実はゆっくりと子孫を残してきました
その蓮の思いの中には きっと 嬉しいこと悲しいこと
たくさんあったと思います
そんな蓮の涙のひとしずく どこかに露と消えていったひとしずく
天から降るひとしずくに 蓮は どんな思いを託していたのでしょう
夏 さわさわさわさわと風と戯れて 雨の雫をためて
ざあっと音を立てていた蓮の葉も 秋の終わりにはうつむき葉色を変えていました
落ちるひとしずくを 抱くこともせずに
蓮の実にしずくを譲り静かに立ち尽くしていました
長い長い時を経た ひとしずく
蓮の実の中で 静かに時の旅のつかれを 癒していました
ひとしずく
誰の目にも
とまらずに
そっと待つのか
天に帰る日
Good day and Peace