正覚ノ門 徒然帖

正覚者の言葉、日々の雑感。
・金剛般若経・無著頌 R2/1/7〜3/11 7/20〜
・長老偈経 3/14〜7/17

金剛般若経 三十a

2020-09-22 05:55:14 | 日記


おはようございます。

三十a さらにまた、スブーティよ、実に、立派な若者や立派な娘が、たとえば、この果てしなく広い宇宙にあるかぎりの大地の埃の数だけの世界を、無数の努力によって、原子の集合体のような粉にした場合に、スブーティよ、どう思うか、その原子の集合体は、多いであろうか。
 スブーティよは答えた―「師よ、その通りです。幸ある人よ、その通りです。その原子の集合体は多いのです。それはなぜかというと、師よ、もしも、原子の集合体が実有であったとすれば、師は、<原子の集合体>と説かれなかったであろうからです。それはなぜかというと、師よ、『如来の説かれたかの原子の集合体は、集合体ではない』と如来が説いておられるからです。それだからこそ、<原子の集合体>と言われるのです。
(中村元 紀野一義 訳  岩波文庫)


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