善行院 雄徳です。
お参りくださいまして、ありがとうございます。
南無帰依三寶
南無帰依佛 南無帰依法 南無帰依僧
南無大日遍照金剛
誰もが大なり小なり宿業を背負っています。
父親の酒乱が治りますようにとの祈りは届きませんでした。
単なる酒癖が悪いだけではなかったのです。
目つきから顔つきまで変わり
声が大きくなり怒鳴り散らかす。
会社で気に入らないことがあると
夕食時、楽しみの酒を飲み、酔いがまわってくると
変なスイッチが入り、不平不満、悪口雑言
文句だらけの言葉の羅列。
物に八つ当たりをする。
人格がガラッと変わった姿は
恐怖そのものです。
人酒を飲む 酒酒を飲む 酒人を飲む
俗にいう大トラです。
父親の気が済むまで続きます。
本人に自覚があって、酒乱を治したいと思わなかければ
こちらの祈りも通じないわけです。
オイラが幼いころは、ただただ恐怖でしかなかった。
母と弟とともに耐えるしかなかったのです。
原因は父親の性格なのでしょうか。
末っ子でただ育てられただけで、躾もされていなかった。
両親の愛情を受けて育ったわけではない。
思いやり気持ちがない、感謝の心がない。
自己中心的な性格。アダルトチルドレンです。
親のせい、先祖のせい、誰のせい、環境のせい。
酒乱、その原因を遡ってみても
これだという酒乱の原因にはたどり着けないようです。
例え、たどり着けたとしても、それは表面的な見方です。
宿業だと諦めて、この苦しみを受け入れる。
そして
懺悔(さんげ)の文を唱えてから、祈りに入るのです。
我昔所造所悪業 がしゃくしょぞうしょあくごう
皆由無始貪瞋痴 かいゆうむしとんじんち
従身語意之所生 じゅうしんごいししょしょう
一切我今皆懺悔 いっさいがこんかいさんげ
我、昔より造りし諸の悪業は
皆、無始の貪瞋痴に由る。
身・語・意、従り生ずる所なり。
一切を我、今、皆、懺悔し奉る。
私が今、受けている苦しみの原因は
私が過去世より犯してきた数多くの悪業の・・・
すべては始まりのない、むさぼり、いかり、おろかさ等
心の三毒より生じたことなのです。
行為・行動、言葉遣い、心に想ったこと
身・語・意の三業より、悪業となったのです。
心に想ったことが、言葉遣いとなり
態度で示してしまった。
今、私が受けている苦しみ、これが本当の原因なのです。
その一切の悪業を自覚して、私自身が今から懺悔するしかないのです。
私の宿業だと苦しみとともに
この懺悔文を、心から何度も何度も繰り返し唱える。
次に、真言を何度も何度も念じ誦える。
オン アビラウンケン バサラダトバン・・・
六大法身の大ビロシャナ如来さまに帰命し奉る。
そして、父親の酒乱の苦しみ耐えながら
祈り続けるしかないのです。
自らの宿業からは逃れることはできません。
私の宿業として明らかに知って
懴悔・滅罪しなければ
祈りも叶わず、しあわせにはなれないのです。
南無一切三寶
南無大日遍照金剛
南無大聖大悲不動明王
ご加護をいただき、お陰様で、ありがとうございます。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
合掌
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