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論文執筆より苦しいことある

2018-10-07 12:39:34 | インポート
論文書けない、論文書けない、と思うことある。
でも、実際はそれより苦しいこといっぱいある。

論文なんて、手持ちのデータでストーリー作って英作文すればいいだけ。
イントロとディスカッションは悩むところだけど、まずは借文で自分の言いたい文章を継ぎ接ぎで構築してみたり、Google翻訳を使っても良い。ここらへんは遠慮する必要はない。
いずれにしても英語能力よりは、国語力が必要なので、国語力無いやつは、まずは日本語の勉強からはじめればよい。

一方で、苦しみを味わうのは、報告書だ。
報告書もストーリーを考えて日本語でつらつら書けばいいだけと感じがちだが、そうでもない。
まず、締切があることは大きい。オレが論文を投稿する雑誌はまず締切がない。そのせいで進みが遅くなるという問題点はあるが、ストレスは感じない。
ただ、報告書の場合は、締切のせいでそれまでに完成させなければならないのだ。だが、オレの場合、報告書の時点でその内容に関する論文を投稿したり、または採択されたことは一度もない。だから、データも不完全な場合があり、ストーリーも構築しづらい。また、大型の研究費の場合、事後評価ということで採点される場合もあるため、うまくいきませんでしたとはなかなか書けない。こんだけうまくいきましたよと書かないといけない(この点については、自分が大型研究費持っているわけではなくて、ボスの報告書に関してだけど)。小粒の科研費の場合でも、報告書は公開されてネットに晒されるので、近年の科研費に対する世間の目を考えると下手に適当な報告書で済ませてしまうと、晒し上げに合うのではないかと勘ぐってしまう時代になった。

だから、論文執筆は、結構楽だ。
締切もないし、論理的に文章を構築すればいいし。ネガティブデータだって結果なんだからオレは遠慮せず載せる。
レビュワーの目にはさらされるけど、クローズだし、いろいろいちゃもんつけられてリジェクトされたとしても、また次の雑誌に投稿すればいい。
そう考えると論文執筆は楽しいし、ストーリー構築に悩んで論文書けないとなることも味わいの一つだ。


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