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自然の生存権

2009年07月02日 23時27分37秒 | 生存権・労働問題
人間以外の生存権というのがある。

動物・植物・菌類・無生物など、つまり人間以外にも生存権がある。

なぜ無生物に生存権があるのか、これは言葉のあやである。
生存というより存在権が備わっている。

地下や山の鉱物を人間は取りつくそうとするが、それらの鉱物はその場所に必要なために存在している。もし自然の必然がなければそこに存在していなかったであろう。

たとえば、富士山を秋田県に異動させたり、琵琶湖を山口県へ持っていったりすることは、静岡県や山梨県、滋賀県は黙っていないであろう。

それと同じで鉱物があるからといって人間の価値だけでそれをその場所から持ち出すと、自然はその場所でバランスを失い、そのバランスを取り戻そうとして自然は動き出す。

生態系でもそうである。その場所に育った動物や昆虫を他国に異動させると、持って来られた国の在来の生態系が狂いだす。

帰化植物にしてもそうだが、いったんそれらを取りこむとまったく人間の思惟と目にとまらぬところで異変が起こっている。

だから、鉱物であろうが生物であろうが、人間の価値観だけで自然を破壊してはならないということは、昔の日本人は強く感じていた。この点では江戸末期辺りまでであるが、日本人は世界に誇りえる偉大な民族であった。

しかし、今の日本人はエコノミック・サイボーグになってしまい、自然は工場jのような制御がきかないから、日本人にとっては、お仲間ではなくなっている。


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