孤独死で室内で死んでいると誰にも知られずに死んでしまうと、腐肉に虫がたかり床に体液が流れ出し嫌がられる死体になるのは嫌だ。
できるだけひと目に晒そうと図書館や健康ランドに行っている。自転車で片道4kmの距離かなり厳しい坂道がある。
しかし、行く体力にも限界が来ている。
縄は買った。結び方も練習した。どうせ死ぬなら見せしめの為にマスコミに連絡をし、全国報道をしてもらいたい。
近くを流れる小川の欄干の実況放送だ。
報道ステーションの小川さんを信用している。
その前に撮影料をください。そのお金でうな丼と回転寿司以外の数寄屋橋下の屋台のにぎり鮨を食べながら万寿を飲みつつ最後を迎えたい。
まるで死刑囚の願望である。
開運の町に流れ込んで駅前のゴーストタウンでのたれ死んだ人の数は計り知れない。