【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

トレンド分析ML251の文化マーケティング関連Blogです。ML251の主業務はトレンド分析をコアにしたデスクリサーチ。

またまた日本人の悪い癖が・・・滋賀県大津市のいじめ問題

2012年07月25日 | 徒然
以下(黒字部分)は、拙著『コンテンツを求める私たちの「欲望」』の31ページ(PDF版)からの引用だ。

あまねくネットが普及した現在、有名人が問題を起こしたことがマスコミで報道されると、自分とはまったく関係のないことなのに、匿名のネット掲示板が荒れたり、ブログが炎上することが少なくありません。自分自身を鑑みても、自分が危害を加えられたわけでもないのに、腹が立つことがありました。なぜだろう? と、ずっと考えていたのですが、佐藤も同じ問題意識を持たれていたようで、『なぜ日本人はとりあえず謝るのか』の179ページでこう書いています。

「世間」には、このように自分に危害が加えられたわけでもなく、直接なんの関係もないのに、メディアの報道やホームページをみて、あたかも「我がこと」のように考え、卑怯にも匿名で、いやがらせの手紙を出したり、無言電話をかけたり、メールを送ったり、ブログを炎上させたりする人たちが、かなり沢山いるらしいことである。

おそらく「世間」が「我がこと」のように考えるのは、「共通の時間意識」があり、個人が存在せず、自他の区別がつきにくいため、同情と共感を生みやすいからである。

“同情と共感”については、それらも「世間」の美点だと思いますが、こうした「世間」からの“はずし”は困ったものです。直接、自分と関係なくても、「そういうことを言うこと自体、許せない!」という心情になるのでしょうね。

(以上引用部分)

大津市の「いじめ」問題について。
私も加害者の生徒、教師と校長をはじめとする学校関係者、教育委員会に対する怒りでいっぱいだ。
しかし、いくら「正義感」からくる怒りゆえとはいえ、加害者に対する態度と行動はいただけない。

リアルな場での行動であれネット上の行為であれ、彼らのやっていることは加害者の行動と変わりない。

「いじめ問題についてどう考えるのか?」
私の見解は、80年代の「校内暴力」での解決策と同じだ。
金品を盗るなど明らかな犯罪が行われているのなら、躊躇することなく警察力を導入するのが正解だ。
「モンスターペアレンツ」の問題が当たり前になっている現在、子供の「消費者化」も進行しているのだ
「わからない?」という人は内田樹の書籍でも読んでほしい。
学校を「聖域化」しすぎてはいけない。
「金八先生」(私は嫌いだった・・・)のようなセンチメンタリズムは、60年代、70年代の学園紛争の残り火でしかないのだ。
***************************************
▼記事へのご意見、Cultural Marketing Lab INOUE. (CMLI) へのお問い合わせは下記メールにてお願いいたします。
sinoue0212@goo.jp
***************************************
▼『コンテンツを求める私たちの「欲望」』
電子書籍(無料)、閲覧数8,400突破しました!

私の思想=文化マーケティングの視座が凝縮されています。
http://p.booklog.jp/book/43959
***************************************
▼パートナー企業様
*詳細につきましては担当者とご説明に参ります。

【ソーシャルリスニング】につきましては、
GMOリサーチ株式会社 「GMOグローバル・ソーシャル・リサーチ」
http://www.gmo-research.jp/service/gsr.html#tabContents01

【激変するメディアライフ! 感性と消費の新常識】
アスキー総合研究所「MCS2012」
http://research.ascii.jp/consumer/contentsconsumer/
***************************************
お読み頂き有難うございます。
(↓)クリックの程、宜しくお願い申し上げます。


音楽 ブログランキングへ

マーケティング・経営 ブログランキングへ


最新の画像もっと見る