以下(黒字部分)は、拙著『コンテンツを求める私たちの「欲望」』の31ページ(PDF版)からの引用だ。
あまねくネットが普及した現在、有名人が問題を起こしたことがマスコミで報道されると、自分とはまったく関係のないことなのに、匿名のネット掲示板が荒れたり、ブログが炎上することが少なくありません。自分自身を鑑みても、自分が危害を加えられたわけでもないのに、腹が立つことがありました。なぜだろう? と、ずっと考えていたのですが、佐藤も同じ問題意識を持たれていたようで、『なぜ日本人はとりあえず謝るのか』の179ページでこう書いています。
「世間」には、このように自分に危害が加えられたわけでもなく、直接なんの関係もないのに、メディアの報道やホームページをみて、あたかも「我がこと」のように考え、卑怯にも匿名で、いやがらせの手紙を出したり、無言電話をかけたり、メールを送ったり、ブログを炎上させたりする人たちが、かなり沢山いるらしいことである。
おそらく「世間」が「我がこと」のように考えるのは、「共通の時間意識」があり、個人が存在せず、自他の区別がつきにくいため、同情と共感を生みやすいからである。
“同情と共感”については、それらも「世間」の美点だと思いますが、こうした「世間」からの“はずし”は困ったものです。直接、自分と関係なくても、「そういうことを言うこと自体、許せない!」という心情になるのでしょうね。
(以上引用部分)
大津市の「いじめ」問題について。
私も加害者の生徒、教師と校長をはじめとする学校関係者、教育委員会に対する怒りでいっぱいだ。
しかし、いくら「正義感」からくる怒りゆえとはいえ、加害者に対する態度と行動はいただけない。
リアルな場での行動であれネット上の行為であれ、彼らのやっていることは加害者の行動と変わりない。
「いじめ問題についてどう考えるのか?」
私の見解は、80年代の「校内暴力」での解決策と同じだ。
金品を盗るなど明らかな犯罪が行われているのなら、躊躇することなく警察力を導入するのが正解だ。
「モンスターペアレンツ」の問題が当たり前になっている現在、子供の「消費者化」も進行しているのだ
「わからない?」という人は内田樹の書籍でも読んでほしい。
学校を「聖域化」しすぎてはいけない。
「金八先生」(私は嫌いだった・・・)のようなセンチメンタリズムは、60年代、70年代の学園紛争の残り火でしかないのだ。
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▼『コンテンツを求める私たちの「欲望」』
電子書籍(無料)、閲覧数8,400突破しました!
私の思想=文化マーケティングの視座が凝縮されています。
http://p.booklog.jp/book/43959
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*詳細につきましては担当者とご説明に参ります。
【ソーシャルリスニング】につきましては、
GMOリサーチ株式会社 「GMOグローバル・ソーシャル・リサーチ」
http://www.gmo-research.jp/service/gsr.html#tabContents01
【激変するメディアライフ! 感性と消費の新常識】
アスキー総合研究所「MCS2012」
http://research.ascii.jp/consumer/contentsconsumer/
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「世間」には、このように自分に危害が加えられたわけでもなく、直接なんの関係もないのに、メディアの報道やホームページをみて、あたかも「我がこと」のように考え、卑怯にも匿名で、いやがらせの手紙を出したり、無言電話をかけたり、メールを送ったり、ブログを炎上させたりする人たちが、かなり沢山いるらしいことである。
おそらく「世間」が「我がこと」のように考えるのは、「共通の時間意識」があり、個人が存在せず、自他の区別がつきにくいため、同情と共感を生みやすいからである。
“同情と共感”については、それらも「世間」の美点だと思いますが、こうした「世間」からの“はずし”は困ったものです。直接、自分と関係なくても、「そういうことを言うこと自体、許せない!」という心情になるのでしょうね。
(以上引用部分)
大津市の「いじめ」問題について。
私も加害者の生徒、教師と校長をはじめとする学校関係者、教育委員会に対する怒りでいっぱいだ。
しかし、いくら「正義感」からくる怒りゆえとはいえ、加害者に対する態度と行動はいただけない。
リアルな場での行動であれネット上の行為であれ、彼らのやっていることは加害者の行動と変わりない。
「いじめ問題についてどう考えるのか?」
私の見解は、80年代の「校内暴力」での解決策と同じだ。
金品を盗るなど明らかな犯罪が行われているのなら、躊躇することなく警察力を導入するのが正解だ。
「モンスターペアレンツ」の問題が当たり前になっている現在、子供の「消費者化」も進行しているのだ
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