日曜日(5/31)の21:00から、NHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像 第2回 “バブル”と“失われた20年” 何が起きていたのか」を観ました。
堺屋太一氏のコメントが心に残りました。
私の所感を交えるとこんな感じです。
(1)バブル時、米国は第二次産業から第三次産業への移行期だった
製造業中心からサービス業や知識集約産業への移行期で混乱していたのが米国。
それを米国の「衰退」と日本人は勘違いした。
日本ではまだ製造業(ソニーとかトヨタとか)が絶好調。
⇒ Japan as No.1
で、米国が産業構造の変革を遂げたとき、日本はバブルが崩壊し「失われた20年」へ。
その米国で、マイクロソフト、アップル、グーグルなどが台頭した。
(2) バブル時は働き盛りの団塊世代が「仕事」を求めていた
人口ボリュームの団塊世代の仕事を「創出」するために、膨大な資金の投資先が求められていたという事実は、言われてみれば成程なんですが、さすが堺屋氏ですよね。
ところで、高度経済成長期までは、護送船団方式と同様、機能していたのにも関わらず、成熟期に機能しなくなったのは「間接金融」という番組の中での指摘は重要です。
銀行融資がメインの間接金融は、目先の利益に左右されることなく、企業や産業を育成できるのですが、スピード感が求められ、トライアル&エラーが必要な社会では、事業創出の「足かせ」となります。
実は、「会社は誰のものか?」という株主主体への論議って、80年代後半から日本でも盛んだったんですけどね。
では、米国のように日本も「直接金融」だったらいいのか?
というとそうでもないようです。
90年代前半、経済同友会の中で「改革派」で「株主第一主義」を掲げておられたオリックスの宮内氏も、後になって気付かれました。
「株主は目先の利益を重視する」
「株主はすぐに見捨てる」
一度は上場しても、四半期ごとの成果を株主に求められ、中長期的な事業を育成できないため、上場廃止する企業も少なくないですよね。
もちろん、世の中では間接金融が中心で、直接金融は「目先の利益を重視する近視眼的な株主」に気を遣わなければならない。
そこで「クラウドファンディング」はどうかな? という話です。
私個人は、約10年前、「ミュージックファンド」に投資したことがありましたが、ほぼ10年経ってICT環境の整備の結果もあり、「クラウドファンディング」が脚光を浴びています。
證券市場のように大きくなるかどうか、まだ何とも言えませんが、利益目当てだけではない「健全な直接金融」のシステムじゃないでしょうか?
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人口ボリュームの団塊世代の仕事を「創出」するために、膨大な資金の投資先が求められていたという事実は、言われてみれば成程なんですが、さすが堺屋氏ですよね。
ところで、高度経済成長期までは、護送船団方式と同様、機能していたのにも関わらず、成熟期に機能しなくなったのは「間接金融」という番組の中での指摘は重要です。
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実は、「会社は誰のものか?」という株主主体への論議って、80年代後半から日本でも盛んだったんですけどね。
では、米国のように日本も「直接金融」だったらいいのか?
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