【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

トレンド分析ML251の文化マーケティング関連Blogです。ML251の主業務はトレンド分析をコアにしたデスクリサーチ。

本ブログにつきまして

2020年10月23日 | Weblog
長い間、ご無沙汰しておりました。
本ブログですが、この数年同様、当面の間、更新はいたしません。
2020年9月より、note始めました。
井上秀二のマーケティング本「一読良談」
このブログに代わるメディアということになります。
ご興味のある方、覗いてみてください。

*お仕事関係ではホームページもございます。
*プライベートでお付き合いのある皆様とは、Facebook, twitter, LINE でお付き合いをお願いしております。
 
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自国の文化を客観的に観ること

2018年08月17日 | サブカルチャーから捉えた日本人像
1週間前、Facebookのタイムラインに書いた内容です。
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東洋経済オンライン
「日本スゴイ番組」にドイツから見える違和感
日本好き外国人ばかり取り上げても仕方ない


6年前に出版した電子書籍にも私は書きました。
「Japanese Cool」とやらの日本のオタク文化(アニメや初音ミクをはじめとして)というのは、日本国内と同様、世界でも「マイノリティ」「少数派」に過ぎないんです!
ただ、「分母」が世界中となれば、それなりのマーケットスケールになりますよ、ということなのです。
私は「これって常識」、と考えていましたがそうでない人々も少なくなかったんだなと。
日本のカルチャー・サブカルチャーは、フランスの成熟文化とは対極をなす「ロリータ文化」です。
私自身も嫌いではないAKB48のPVは、欧州では立派な「ロリータ・ポルノ」になります。
調査なんかやるまでもなく、あきれたり眉をひそめる人たちが多数派でしょう。
手塚治虫を始祖とする日本アニメの登場人物も、例えば徹底したリアリズムのアメリカン・コミックに比べれば、「やたらとお目めの大きい化け物」なんですよ。
私が、日本のサブカルをけなすわけがありません。
私自身も「日本のサブカルの人」ですから。
ただ、世界という視点でメタ化しておかないと。
でなければ、東南アジア某国の某百貨店で「Japanese Cool」のフェアが閑古鳥で大コケ、なんておバカことが起きるはずがありません。
あと、これもセミナーの機会を頂いたときには言わせてもらってますが、海外の人達から日本人の気づかない日本の価値を「教えていただく」。
これが大事です。

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成熟社会の特徴の一つは “裏方の前景化”

2018年07月19日 | 徒然
セミナーなどで成熟社会の特徴の一つとして“裏方の前景化”という言葉を私(文化マーケティングML251)使っておりますが、サウンドメイキングの世界でもこういう書籍が続々と。
武部聡志さんの本ではCDまで出されてます。
ジャケデザイナーのほうはずっと前に買ったまま積読状態であります。(↓)

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「第10回CDショップ大賞2018」地方賞受賞アーティストフリーライブ(@渋谷チェルシーホテル)

2018年07月14日 | ミュージックソムリエ協会
今週は10日(火)に「第10回CDショップ大賞2018」地方賞受賞アーティストフリーライブ(@渋谷チェルシーホテル)を観てきました。
今年の「大賞」は米津玄師、昨年は宇多田ヒカルでしたが、個人の興味として「地方賞」が最も面白いと何年も前から感じてました。

“ポスト平成”のJ-POPの方向性は?
もちろん、私の文化マーケティング視点ではいくつも仮説があるんですが(そちらは有償の仕事上でのみアップしてます)、「地方賞」では時代の半歩か1/4歩先を行くアーティストとの出会いが経験できることもあったりするので、いいタイミングでした。
それが目的です。
アーティストのポジショニングや市場適合性、タイアップの親和性とかは、各アーティストさんのステークホルダーのお仕事、アーティスト(バンド)の習熟度を見極めサウンドの方向性を確立するのはプロデューサーのお仕事なので、いずれも私が考えるような必要はありません。
ということで気軽にユルりと体感してきたわけです。

FAITH(長野県)
これからサウンドのスケール感を広げていけば“化ける”気がします。
突出した“何か”が欲しい。
メンバーはまだ高校生なので先行きが楽しみです。
伊那市のバンドなので高遠好きの私としては親近感があります。

彼女 IN THE DISPLAY(福岡県)
メッセージとサウンドは固まっていますので、コアな表現要素と時代に合わせる柔軟性が課題になるような印象を受けました。
“彩り感”をどこまで多彩に出来るか?
この日の3バンドの中では、フロントマンが場の空気を創ろうとする意志が最も強かったです(よくある「聴いてください」というスタンスではなくって)。

ゆるふわリムーブ(広島県)
ポジティブな意味でのアマチュア感がある、つまりピュアな表現衝動とバンドイメージを感じました。
今までになかった“広島発”のバンドです。
豪雨被害の中、スタンドで軽油を給油できず時間ぎりぎりの東京着、大変でしたね。

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【デスクリサーチ】 新聞・雑誌記事のPDF化(情報インフラ)

2018年07月09日 | 自己紹介
購入後3か月弱のCanonのスキャナーが大活躍です。
私は「トレンド分析・予測」のプロで、日々の仕事は「デスクサーチ」です。
ですから新聞・雑誌記事をスキャンしPDF化しております。

2018年に入ってから今日までのPDFファイル数、ほぼ5,000となりました。
1ファイル2~3ページの記事、失敗もありますので6,000回はスキャンしているかもです。
その記事を約400のフォルダに一つ一つ収納しております。

ハッキリ言って「心が折れる」作業なんですが、「経験効果」で慣れて楽しみも感じるようになってきました。
1年分を約1万ファイルとすれば、あと3~4年分の新聞・雑誌、つまり3~4万ファイル分あるんですよ・・。

デスクリサーチ専業会社さん、コンサル会社は「日経テレコム」などでバイトさんに情報検索・収集されてるはずです。
ですが、私の場合、アナログ手法を自分でやっているため、分析する上でのマーケット感覚を決肉化しており、自分の「強み」と自負しております。
もちろん私も「効率化」は心がけておりますが、フツーの会社さんは「業務を誰にでもできる」ようにされてますが、一人の個人事業主の私は逆に「私にしかできない」という方向性です。

空き時間にはこのような作業に集中しておりますので、ワールドカップは日本代表戦はTV観戦したものの、海外勢の試合はTVをつけてただけで「観て」はいません。。
フランス対アルゼンチン戦も、(やたらと点が入ってるね)(で、どっちが勝ったん?)という感じ。。「ながら作業」ってできない性分なんですね。NHK「SONGS」で宇多田ヒカルをつけてても頭には入ってきませんでした。。


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第85回JMRX勉強会「文化マーケティングによるトレンド把握のツボ ~音楽業界を中心に~」

2018年04月21日 | 文化マーケティング資料
さて、いよいよ来週の木曜日となりました。

当日のプログラム、発表いたします。
ご興味とお時間と地理的制約のない方、お待ちしております。

第85回JMRX勉強会「文化マーケティングによるトレンド把握のツボ ~音楽業界を中心に~」

嗜好性の高いポピュラー音楽文化(商品)の性質は、一般消費財の性質とは異なります。
それでも、世の中のトレンドと人々の嗜好の変化が先鋭的に反映される「指標的」なカテゴリーです。
当日は「時代・トレンドの変化とメディアとの関係」をポイントにお話しをさせていただきます。

■イントロダクション
・自己紹介
・「文化マーケティング」とは?(広義と狭義)(社会学との相違点)

■文化マーケティング資料のご説明
・データベース編(1910-2017年)、個表編・サマリー編(1955-2017年)
・経済・社会、楽曲・アーティスト、ヒット商品、飲食品・サービス、TVドラマを網羅

■日本の音楽産業の今
・「デジタル配信のためCDは売れなくなった!」って本当でしょうか?
 ⇒「本質」はもっとシンプルです
・欧米との決定的な違い
・ビジネスモデルの転換

■J-POPにつながる戦後日本ポピュラー音楽の歴史(80年代まで)
・ブームの表層と深層(現象と本質)
・ジャンル生成は「物語マーケティング」?

■90年代の日本はただ「失われて」いただけなのでしょうか?
・J-POPの「4つのキーワード」は世相そのもの
・「失われた」はずの20年間で進行していた生活文化の構造変化
 (ラーメン業界、即席麺業界のアナロジー)

■音楽享受スタイルに見る「今」
・6つのキーワード
・「ニーズの存在論的モデル」
・ヒット(イノベーション)の生成とはニーズにはひたすら忠実、ウォンツに対しては徹底的にブラッシュアップさせること

■スキーマの形成とアーキタイプ
・10代後半の嗜好性形成の理論的裏付け
・「10代後半」よりも深い嗜好性形成時期はあるのでしょうか?

ご参加者の皆様に、どのようなベネフィット(便益)があるのか?(【1】~【5】)、および開催概要につきましては再掲の「ご案内」をご覧ください。
お申し込みは「こくちーず」にてお願いいたします。
kokucheese.com/event/index/515183/

************ 以下、再掲 ************
今回のJMRX勉強会は、戦後のポピュラー音楽を中心としたカルチャーを題材に、経済・社会の構造変化、ヒット商品を解説しながら“成熟社会”における人々の嗜好の変化と“これから”を展望致します。
以下に挙げた問題意識に一つでもご興味のある方のご参加をお待ちしております!
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【1】 音楽ジャンルの生成と衰退は、経済・社会の動向と無関係ではないのではないか?
【2】 トレンドの表層(現象)と深層(本質)の構造を覗いてみたい
【3】 “ニーズ”と“ウォンツ”を構造的に捉えてみたい
【4】 ロジカルシンキング(垂直思考)も大切だけど、ラテラルシンキング(水平思考)にも興味がある
【5】 人口ボリュームであるシニア向けマーケティングも大切だけど、若年層へのマーケティングを疎かにすると後が怖いんじゃないか?
------------------------------------------------------------
まもなく「平成」も終わり、次の時代が始まりますが、未来の萌芽は過去(歴史)と現在の中にしかヒントはありません。
そして、トレンドを観る眼を養うことは、マーケティング・リサーチ(定量・定性)にとって重要な仮説構築、ストーリー形成において決して無駄なことではありません。
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■開催概要
2018年4月26日(木)19:00-20:30
          開場 18:30
会費 :1000円 (会場にて)
会場 :渋谷 株式会社マーシュ 1階会場
    東京都渋谷区渋谷1丁目2番5号 MFPR渋谷ビル1F
    https://www.marsh-research.co.jp/pdf/marsh-clt-map.pdf
    注)オフィスのある3階ではなく、【1階】となります。
      上記の地図をご覧になってお越しください。
■特徴
音楽業界の構造変化を中心に、人の三大欲求の一つでもある「食」のトレンドも絡めて解説いたします。

■スピーカー
文化マーケティングML251((Marketing Labo 251)代表 井上秀二氏
コンテンツツーリズム学会理事
日本消費者行動研究学会学術会員
ミュージックソムリエ(ベーシック)養成講座講師

2000年代、音楽業界で「アーティスト=ブランド」という概念を導入。
現在、自ら作成した100年以上にわたる日本のポピュラー音楽4,600曲のメタデータと、経済・社会、ヒット商品、食文化、メディア変遷のデータを基に、トレンド分析・デスクリサーチに携わる(「JNNデータバンク」(TBS系)、大手自動車メーカーなど)。

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第85回JMRX勉強会「文化マーケティングによるトレンド把握のツボ ~音楽業界を中心に~」 ご案内

2018年04月17日 | Weblog
リニューアル前ですが、4月26日(木)、講師を担当させていただきますマーケター・リサーチャー向けのJMRX勉強会のご案内です。

第85回JMRX勉強会「文化マーケティングによるトレンド把握のツボ ~音楽業界を中心に~

今回のJMRX勉強会は、戦後のポピュラー音楽を中心としたカルチャーを題材に、経済・社会の構造変化、ヒット商品を解説しながら“成熟社会”における人々の嗜好の変化と“これから”を展望致します。

以下に挙げた問題意識に一つでもご興味のある方のご参加をお待ちしております!

【1】 音楽ジャンルの生成と衰退は、経済・社会の動向と無関係ではないのではないか?

【2】 トレンドの表層(現象)と深層(本質)の構造を覗いてみたい

【3】 “ニーズ”と“ウォンツ”を構造的に捉えてみたい

【4】 ロジカルシンキング(垂直思考)も大切だけど、ラテラルシンキング(水平思考)にも興味がある

【5】 人口ボリュームであるシニア向けマーケティングも大切だけど、若年層へのマーケティングを疎かにすると後が怖いんじゃないか?

まもなく「平成」も終わり、次の時代が始まりますが、未来の萌芽は過去(歴史)と現在の中にしかヒントはありません。
そして、トレンドを観る眼を養うことは、マーケティング・リサーチ(定量・定性)にとって重要な仮説構築、ストーリー形成において決して無駄なことではありません。
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■開催概要
2018年4月26日(木)19:00-20:30
          開場 18:30

会費 :1,000円 (会場にて)

会場 :渋谷 株式会社マーシュ 1階会場
    東京都渋谷区渋谷1丁目2番5号 MFPR渋谷ビル1F
    https://www.marsh-research.co.jp/pdf/marsh-clt-map.pdf
    注)オフィスのある3階ではなく、【1階】となります。
      上記の地図をご覧になってお越しください。

■特徴
音楽業界の構造変化を中心に、人の三大欲求の一つでもある「食」のトレンドも絡めて解説いたします。

■スピーカー
文化マーケティングML251 (Marketing Labo 251) 代表 井上秀二氏

コンテンツツーリズム学会理事
日本消費者行動研究学会学術会員

ミュージックソムリエ(ベーシック)養成講座講師
2000年代、音楽業界で「アーティスト=ブランド」という概念を導入。

現在、自ら作成した100年以上にわたる日本のポピュラー音楽4,600曲のメタデータと、経済・社会、ヒット商品、食文化、メディア変遷のデータを基に、トレンド分析・デスクリサーチに携わる(「JNNデータバンク」(TBS系)、大手自動車メーカーなど)。

お申し込みは、こちらのサイトの「お申し込みはこちら」をクリックしてお願いいたします。

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TPPと著作権延長問題へのご意見を朝日新聞 丹治さんが募集中です

2016年01月05日 | 徒然
2007年、慶應の田中辰雄先生の「著作権保護期間延長は経済効果があるか否か?」の研究で、私も末端のサポート(検証)をさせて頂きました。
(結果は「延長による経済効果、まぁ、ないよね・・」)。

そのときの主要メンバー、朝日新聞社の丹治さんが、文筆家・漫画家・作詞家・作曲家・イラストレーター・画家・研究者など皆さんのご意見を募集しております。

「現在TPPと著作権に関する記事を朝日新聞デジタル版で構想しており、記事化の基礎にさせていただけたらと思っております」(丹治さん)

ご意見のある方は、是非、丹治さんのTwitterに書き込んでくださいませ!

<当時のご参考>

著作権保護期間の延長、経済学的には「損」 「毒入りのケーキ」が再創造を阻む
(津田大介さんはじめ、懐かしい皆さんのお名前が続々と・・)

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謹賀新年 2016

2016年01月02日 | 徒然
新年明けましておめでとうございます。

といいましても、だいぶご無沙汰です。
Facebookのほうは、ほぼ毎日、何かしら書いてるんですけどね。
お友達だけの限定公開ですので、政治ネタも含め、言いたい放題です。
どこのどなたが読まれるかもしれないBlogには、絶対に書けないこともときに書いてしまってます。

Facebookでご交誼、希望の方は、ご本名とこちらのBlogを見られた旨、明記の上、お友達ご申請頂ければと思います。
(何も書かずに、ただ申請された方は、例外なくお断りしております)
お友達は、約270名ですので、まだ30名様ほどは大丈夫です。
https://www.facebook.com/inoue.shuji.7

で、年始は夢の話すよ。

【夢のはなし】

初夢もそうでしたが、このところ楽屋で出番待ちのシーンが多いです。
今朝は、自分が企画したはずのイベントが全く予想外の展開。
自分も出ることになってしまうのですが、メンバーも知らない人達で、曲目もわからず。リハーサルなし。

一度目が覚めトイレに行ってから、夢の続きの世界へ。
そして曲目は「上を向いて歩こう」ということがわかったのでした。
(最近、夢とは何? ということがわかりかけてきました・・)

楽器演奏は仕事ではなくライフワークですし、14年間人前で演奏したことがなく、今年から復活したいな、というレベルです。
プロフェッショナルとしての仕事や、プライベートのことでも、リハーサルなしで、「やってみないとわからん」というシーンに直面することが多くなるんじゃないかと思います。
それとも、今までそうだったのを気づかんかっただけかもしれません。

私が最も信頼する歴史家、平山優氏は、『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』のあとがきにこう記しています。

歴史の運命は「いかにも奇妙な気まぐれから、行き当たりばったりに、いかにも平凡な人間に身を任せることが往々にしてある」。

大坂冬の陣、夏の陣を総括した言葉ですが、何ごともそんなもんかな? とも思います。
やるだけのことをやる。
求められることには応える。
結果は「なるようにしかならん、なるようになる」と達観しながら、やりたいことを楽しみながらやる。

そんなことを考える年頭です。

更新は滞りがちですが、気が向いたらリニューアルするかもしれません。
本年も宜しくお願い申し上げます。

真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実 (角川選書)
平山 優
KADOKAWA/角川学芸出版


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芥川賞2作 雑感

2015年10月12日 | 書評
ようやっと芥川賞二作読みました。
又吉のほうはやたらとリアル過ぎ。
吉祥寺から上石神井とか。高円寺の公園はあそこでしょ、とか。
下積み芸人の生活もリアル。
又吉はメタ認知の達人だと思います。
売れることの背景にはこんな師弟関係もある。
それはミュージシャンも同じかと。
大学を出たばかりの私が熱中した古井由吉が大好きという又吉の将来の作品が楽しみです。

羽田のほうは、高度成長期に生まれた多摩エリアのニュータウンの現在形を、心象風景とともに、とてもよく表現しているなと感じました。
それは現代日本の象徴のひとつでしょう。
こちらはすでにプロの物書きですしね。
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音楽サブスクリプションサービスについて(『日経MJ』2015/08/28記事より)

2015年08月30日 | 音楽配信サービス
「LINEの強みは国内だけで5千万人以上というユーザー数。その強みを生かして音楽配信も広める作戦だった。だが、無料サービスを使い慣れたLINEユーザーに有料で音楽を聴く習慣を根づかせるのは難しい」

先週、8月28日の「日経MJ」の6面記事です。

当たり前じゃないっすか(笑)? 何を今さら。。

「今やデジタルコンテンツは無料で楽しむのが消費者の常識だ。定額制には楽曲を配信しないでネットでミュージックビデオを公開し、ライブやグッズ販売にファンを誘導するミュージシャン側の動きもこうした傾向に拍車をかけてきた」

どうも、2000年代の初め、(サブスクリプションではない)音楽配信が注目され、たとえばオリコンの小池恒社長とかが、「これからユーザーがバンバン配信で曲を購入するんで、バカスカ儲かるぞ!」と意気込んだものの当てが外れ、賢くも早々に撤退した歴史を繰り返しているように感じます。

やはり2000年代前半には、マーケティングの世界では超有名人の恩蔵先生が、「デジタル財は限りなく無料に近づいていく」という内容の論文を発表されています(一般的にはほぼ知られていないことですけど・・)。

サブスクリプションであれ「配信」は、音楽の「本質」ではなく、あくまでもメディア、流通形態の問題、つまり技術の問題であり、「文明」の問題です。「文化」は「後戻り」が可能といいますか、後戻りのように見えながらも「進化」「進化」する、つまり弁証法的な「進歩」が可能です。
しかし「文明」はリニアに進むことしかできません。
(それでも流通形態がイノベーションを起こしたこともありますけどね)

また、一口に音楽といっても音楽社会学(小泉)では大きく3つに分類しています。

1.スタンダードミュージック
2.コモンミュージック
3.パーソナルミューッジック

ビジネス戦略を考える際、この3分類は重要、ということを最近になって認識しました。

例えば、レコチョクさんには悪いですけど、ガラパゴス化という環境下、チープでロースペックな着メロ・着うたといったサービスは「2.コモンミュージック」ですね。規模的には「3.パーソナルミューッジック」を網羅した90年代後半までのフィジカル全盛期には及ばなかったわけです。
おそらくカラオケビジネスでは、若年層の「2.コモンミュージック」をボリュームとしながら、場のシチュエーションによっては「1.スタンダードミュージック」、最近の「お一人様カラオケ」では「3.パーソナルミューッジック」もカバー、ということじゃないかな? と思います。

また、「シェア」ということでは男女でその傾向が異なることも音楽社会学では常識です。
僕の手持ちのデータをチャチャっと解析するだけでも、その傾向は可視化できます(データは古いですが、普遍的傾向なので古いことはさほど問題ではありません)。

僕のビジネスプランでは、「1.スタンダードミュージック」がコアバリュー、ということになります。

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【孤高の音楽職人】山下達郎のカッコよく生きるための名言

2015年08月25日 | 徒然
【孤高の音楽職人】山下達郎のカッコよく生きるための名言

素晴らしい♪

15.のコメントですが、ずっと昔の雑誌のインタビューをよく覚えてます。

真っ当な批判ではなく、いい加減で不真面目なことを書いたライターの自宅に押し掛け、タイマンを張られたとか。
「全共闘世代をナメンじゃねえ!」と。
血の気も多い方だなと思いました。

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【訃報】理事長、音楽プロデューサー 鈴木 健士 54歳

2015年08月17日 | ミュージックソムリエ協会
「何も言わんでいいから、俺の後ろにいてくれないか」

昨年、西麻布の事務局から帰る際、玄関で健士さんが私にいいました。
健士さんは私より1週間早い2月5日の生まれです。
お互いの父親の勤務していた銀行も同じでした。
破天荒で闘い続けてきた54年間だったと思います。

8月11日、情報が解禁されたものの、副理事長吉川さんからの電話は、アポ先にいた私にはつながらず、夜になってFacebookを開き、健士さんの訃報を知り、しばらく頭の中は混乱していました。

ですでの、この場では長々と書くことはしません。
ちょうど協会は、NPO法人から一般社団法人になる直前です。
OK MUSICの連載はじめ、一切の業務を滞らせることはありません。

吉川さんとともに健士さんが残されたもの、我々は引き継ぎ発展させていきます。
多くのものを遺された健士さんと異なり、まだ何も残せていない私、ずっと長生きしていきますよ。
私があちらの世界に戻るとき、恥ずかしくないように。
もし、私を出迎えにきてくれれば、そのとき改めて礼を言うつもりです。

長くなりますが、協会の正式コメントを引用させていただきます。
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訃報

当協会 理事長、音楽プロデューサー 鈴木 健士は、2015年8月2日夜、急性心不全の為、都内自宅にて急逝いたしました。享年54歳でした。
葬儀はご家族の意向もあり、8月9日(日)に近親者のみの密葬にて執り行いました。
その為、お知らせが遅くなった事をお詫び申し上げます。
ここに生前故人に賜りましたご厚情に心より深謝いたすとともに謹んでお知らせ申し上げます。
尚、勝手ではございますが、供花、供物などご遠慮させて戴きますこと、あわせてご了承下さいますようお願い申し上げます。
後日、お別れの会を行います。9月に予定しておりますが、改めてHPにてお知らせ致します。
又、先日ご案内の通り、NPO法人ミュージックソムリエ協会は社団法人化する予定です。
新体制につきましては、改めてご挨拶申し上げます。

■鈴木 健士プロフィール

1961年生まれ。東京都出身。 田辺音楽出版に入社。マネージャーや国内海外での制作を経験。退職後、CM音楽制作会社へ。20代で社長になり社名をミュータントとして新規スタート。CM音楽制作のほかアーティストプロデュースやアーティストマネージメントも行う。扱った音楽制作は3000作品以上。代表作品として「エースコックスーパーカップ」ザ・タイマーズ デイ・ドリーム・ビリーバー/ 「ミズノ ケルビンサーモ」高野寛 虹の都へ/「オロナミンC」子供の頃からエースで4番/「ロッテコアラのマーチ」サウンドロゴ/「三井のリハウス」サウンドロゴ/「ナショナル パナソニック」/「任天堂 ピクミン」愛のうた/「AEONベッキー出演CM」他/資生堂/トヨタ/日産/東芝/NTT/花王/ロッテ/グリコ/サントリーなど 様々なCM音楽を制作し、CMフェスティバル多数グランプリ獲得。ACC、電通賞、カンヌ、ロンドンインターナショナルアドバタイジングアワーズなどで受賞。又、大城光恵、白井貴子、チャンベビ、林明日香のプロデュースとマネージメント。 林 明日香デビュー曲「ake-kaze」の作詞など多くの作詞作品を提供。世界初、ギターアンプ、ボーカルアンプ内蔵のシンガーソングギターを発案、2007年、NPO法人ミュージックソムリエ協会を設立。「CDショップ大賞」や、「RECORD STORE DAY JAPAN」を立ち上げ、事務局運営を行う。その他、Music Sommelier のイベント運営、ミュージックソムリエの育成講座を実施。 シンコー・ミュージック・エンタテイメント刊『音楽業界 金のバイブル』にてインタビュー掲載。

■尚、現在の職務等、お問い合わせは下記、吉川までお問い合わせください。
NPO法人ミュージックソムリエ協会 副理事長 吉川さやか
TEL 03-3499-5635  webcontact@musicsommelier.jp

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ヤフーニュース

オリコンスタイル

エキサイトニュース

ニフティニュース

産経ニュース

東京新聞朝刊(8月13日付)一面「筆洗」

*議論を読んだ2013年12月のBLOGOS記事
「メジャーレコード会社は、もう新曲を作るべきじゃない」〜音楽業界の"今"と"これから"
この記事を読まれて、ミュージックソムリエ・ベーシック養成講座に申し込まれ、今は私たちの同志となられた方もおります。

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私の思想=文化マーケティングの視座が凝縮されています。
http://p.booklog.jp/book/43959
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「脳とナショナリズムと戦争の意外な関係 脳科学者・中野信子さんに聞く」 日経ビジネスONLINE

2015年08月05日 | 徒然
日経ビジネスONLINEの「脳とナショナリズムと戦争の意外な関係 脳科学者・中野信子さんに聞く」 です。

▼これが「内ゲバ」の論理ですが、私が経験してきた学校・職場などの準拠集団では、ほとんど当てはまること、つまり本質は同じです。セクショナリズムですね。「いじめ」もそうです。

「内集団バイアスがもたらすデメリットは、自分が属すのでない集団に対する敵対心を生むことだけではありません。自分が属す集団内において「排除」の論理が働くようにもなります。」

▼このパラドクス。現実生活でも、芸術・芸能でも最も大きなテーマになるのもわかりますね。

「そうですよね。なので、人間は恋愛をするのです。恋愛というのは知性を麻痺させることです。知性を麻痺させ、合理的な判断力を低下させなければ、ヒトは、種を残すという個体の生存にとって不利益になる行為ができないのです。このことに思い至った時、私は愕然としました。」

▼例えば僕が「スパイ」だったら。難易度は高く時間もかかりますが、組織の一員として潜入し、力をつけ、組織を「過激」な方向性に導き自滅させる。これは常套的な手段ですが。決して「陰謀論」の世界の話だけではありません。

「中野 はい。この作用が国家のレベルで起こると恐ろしいのです。第二次世界大戦の時にはこうした作用が働いていたのかもしれません。」

▼これも一時的な「現象」とはいえ、やっぱ、こういう「災い」も人にとって「必要悪」ということになるんでしょうね。。人が引き起こす戦争よりはマシなのかも。

「国と国の関係に置き換えると、共通の敵に対処するのではなく、自然災害やパンデミックへの対処で協力することが関係改善を促す可能性があるわけですね。ぜひ、そうありたいものです。」

中野信子さんの論はとても勉強になります。
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明後日 「山口マリー くるみee ジョイントコンサート2015」開催です

2015年07月26日 | 徒然
いよいよ、明後日の7月28日(火曜日)、 「山口マリー くるみee ジョイントコンサート2015」です。

当日、開演(18:30)ギリギリまで、私にメール頂ければ、前売り3,000円を2,000円にて受付引き替えいたします。

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