上毛三山の一つ、妙義山の奥に裏妙義と呼ばれる山塊があり、そこに「丁須の頭」というライオンの頭のような形をした岩があります。
この岩には上から鎖が下がっていて登ることができます。もっとも難しいのは一番上の↓ここ。取っ付きのところはオーバーハングになっていて、その上もほぼ直角、鎖のみを頼りによじ登ります。鎖にセルフビレイをとりながら登らないと危険です。
この岩、よく見ると根元の細いところが白くなっています。かつてここにクラックが入っていて、上に登るとぐらついた時期があったらしいです。なんとも怖い話です。白い帯状のところは修復の痕跡だとか。上に登るとこんな景色を見ることができます。
↑左奥は表妙義の金洞山と星穴岳
↑北側(反対側)には上信越道や西上州の山が見えます。
鎖のアンカーはしっかりしているので降りるときはロープを下ろして懸垂下降、出だしはスリル満点、すぐに宙づり状態になりますが、これが何より楽で安全です。
これからいい季節を迎えますが、登るのにはそれなりの装備と技術および体力が必要です。