小学生の頃に買っていた消しゴム
買う基準は「よく消える」とかは二の次で
その時の気分で欲しいものを買っていました
ボテっとした昔ながらの消しゴムを買った時は
なぜ欲しくなったのか自分でもよくわからない
不可解な衝動でした
母がクリスマスケーキを２つ買いました
ひとつはお隣の分
ケーキ２つ、オマケでもらったケロヨン１個
ケロヨンは泣く泣くお隣に譲りました
高2の文化祭
絵の得意な友人と組んで小品の即売会をしました
友人の作品は瞬く間に完売しました
冬晴れの暖かな日曜日
玄関からすぐにある空き地で友達と遊んでいると
母が揚げたてのドーナツとミルクを乗せたお盆を持って
来てくれました
大皿に盛られたピンポン玉大の球体ドーナツは美味しく
ミルクとよく合いました
あれはアトリエからの帰り道でした
買って間もない帽子を被り、いい気になって歩いていますと
カラスが「かあ！」と鳴き、頭に何かが落ちました
それが柔らかく湿っているものであることが
帽子越しの感触でわかりました
「くっそ〜…」
この場合ダブルミーニングになるこの単語を唸って
私は悔しがりました
