風のアルバム

些細な記憶の断片
或いは今日の雑感

横綱

2025-03-07 00:36:53 | 日記

 

〜1980年代初めの頃のできごと〜

国技館が蔵前にあった頃、大相撲観戦に

行ったことがあります

最初は観客席から観ていたのですが、中入り後の

途中から花道入り口の人混みの中に紛れ込みました

今の時代では考えられないくらい「そういうこと」が

ゆるい時代でした

そこでは出番を待つ力士が四股を踏んだり

壁ドンをしたりしていました

大きな体から大量に吹き出す汗の蒸気

濡れタオルで自分の背中を自分でむち打つ音

すり足でエア突進を繰り返す迫力…

間近で見る力士はまるで大きな野生の動物でした

 

しばらくそうしていますと

力士が花道に入る時、出てきた時、出入り口で

たむろす人たちが力士の背中をポンと叩いているのを

私もやってみたくなりました けれど怖くてなかなか

手が出ません 

 

意を決してようやく「ポン」ができたのは結びの一番

に臨む横綱の背中でした 

びっくりしました

見た目からは想像できないモチ肌だったのです 

 

名横綱 北の湖でした

(イラストは全く似ていません、悪しからず)

 

 

 

 

 

 

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