今までの失敗を経て
こうして
私の考えた作戦が
はっちが入っている外猫ハウスごと
家の中に運び込むというものだった。
それを看護師くんに話すと
「そんな荒業を!?」と
驚いていたけど
もうそれ以外の方法が浮かばなかった。
私の帰宅時間に合わせて
集合してもらい、
万全を期すために作戦の手順を
看護師くんとしおりちゃんに
伝える。
先ず
先住猫のとらを脱走防止の為に
一部屋に入れてドアを閉めておく。
①はっちが外猫ハウスに
入っているのを確認したら
私が声をかけて近づく。
②ハウスの入口を
用意したダンボールで塞ぐ
ここまで出来たら
看護師くんとしおりちゃんを呼ぶ。
この時予め用意していた
ビニール紐やハサミを持ってきてもらう。
③入口のダンボールが
運搬中に落下したりするのを
防ぐためにビニール紐で上下左右に
縛り入口を固定する。
④固定が終了したら
私が入口を押さえながら
看護師くんとハウスを家の中に
運び込む。
しおりちゃんには
玄関ドアの開閉をお願いする。
⑤そのまま2階の
看護師くんの部屋まで運ぶ。
折れ階段注意!
⑥看護師くんの部屋に入れたら
部屋のドアを閉めてから
はっちがケージに入る様に
ケージのドアとハウスの入口を
合わせて置く。
そして
入口を塞いだダンボールを外す。
入念に下準備をした
私達3人は
作戦通りに決行する事ができ
無事にはっちをハウスごと
家の中に
保護する事ができました。
はっちは自ら
ハウスから出て
ケージに入りました。
作戦が成功して嬉しかった事と
はっちを保護できて安心した事で
なんとも言えない様な
達成感でした。
何度やっても失敗続きだったのに
看護師くんとしおりちゃんのお陰で
はっちの保護を無事に出来た事で
ただただ2人には感謝しかなくて、
それから私は
しおりちゃんを幸運の女神
看護師くんを
成功率100%と呼ぶ事にしました。
その夜
はっちは始めて
お家での夜を過ごす事に
なったのです。
はっちが入っていた
外猫ハウス。
こうして
外猫ハウスのまま
家の中に運び込むという
荒業な作戦は成功したのです。