先行的腎移植をしたみっこ師匠のブログ

ドナーとして息子に腎臓を提供し2017年に生体腎移植をしたみっこ師匠の体験記と息子達との生活を綴っています。

先行的腎移植7年後の手術

2024年06月15日 | 日記
看護師クンが
5月29日に手術を受けました。

病名は『腎移植後左腎癌』

看護師クンに
私の腎臓を移植してから7年

その後も定期的に診察と検査を
受けていた看護師クンに
「3月のエコー検査で
残した自分の腎臓(左)に
腫瘍がみつかった」と
主治医の教授から電話がありました。

教授と看護師クンの予定の合う日に
外来で説明を受ける事になり
私も急遽休みを取って
一緒にI医大に行きました。

教授の説明は
「腫瘍は90%悪性。
まだ小さいので初期。
ドナーのお母さんと同じ手術法で腎臓ごと取り除きます」との事でした。

腫瘍は4cmまでが軽度
看護師クンの腫瘍は2cmなので
初期で軽度。
慌てなくても悪さは
しないだろうとの話でしたが
1番早く予定を入れられる
手術日が5月29日だったので
その日に予約を入れてもらいました。

夜勤明けで一睡もしていない
看護師クンと一緒に
診察後に入院予約の窓口へ。

その後術前検査をする為に
検査室へ。

夜勤明けでヘロヘロなので
スパイロ(肺機能検査)は
キツイだろうな~と
心配はしていたのですが案の定
なかなか看護師クンは戻って来ない。

やっと出てくると
「できなかった」と。

体力面の問題ではなく
コロナ感染後2週間経過してなかった
からだそうでした。

そうそう。
看護師クンはコロナに感染して
実家に帰ってきていたんです。

仕事復帰をしたその日に
教授からの電話だったので
本当にバタバタで。

なので、
問題なくできる
レントゲンと心電図検査だけ
してきました。

沈む私自身の気持ちを
ごまかすかの様に
何かの度に看護師クンに
「お昼は美味しい物を食べようね!
何食べる?」などと話かけていたのに
1時を過ぎ、2時を過ぎ
行きたいお店のランチは間に合わず、
会計が終わったのは夕方の4時過ぎでした。

帰り道でご飯を食べて
それまで気を張っていた看護師クンは
もう限界がきていたので
看護師クンの車を私が運転して
2人で帰って来ました。

「やっと軌道にのって順調にきていたのに。」って言葉を聞いて
なんて返してあげたらいいのか
わかりませんでした。

それから
仕事の事、お休みの手配など
看護師クンの入院、手術にむけて
準備を始めました。

腎移植の時は
仕事をしながら
私も入院して手術を受けたので
2人分の用意と家を空ける手配などで
とても忙しかったけれど
腎移植は希望の手術だったし、
看護師クンを助けてあげたいという
一心だったから、いろいろな事を
考えている時間も余裕もありませんでした。

今回は
看護師クン1人分の用意だけど
なんだか気持ちが沈んで
いろいろ考えてしまうんです。

機能していない腎臓だし
癌ができた腎臓を摘出してしまえば
大丈夫だと思っているけれど
何度もお腹を切らなくてはいけない
看護師クンを思うと
世の中不公平だな~なんて
思ってしまう。

久しぶりに会う人に
「看護師クン元気ですか?」なんて
言われると
「元気ですか?」って言葉は
案外残酷な言葉なんだって
思ったりもして。

そんなモヤモヤな毎日を送りながら
看護師クンの入院の日が
近づいてきたのです。

続きます


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