先行的腎移植をしたみっこ師匠のブログ

ドナーとして息子に腎臓を提供し2017年に生体腎移植をしたみっこ師匠の体験記と息子達との生活を綴っています。

普通に過ごせる幸せ

2019年10月20日 | 日記
本日10月20日は
息子の学校の学院祭の予定でした。

去年に引き続き
きんちゃんとしょうちゃんが
手伝ってくれる事になり、
私達はとん汁を、
しょうちゃんは〔ほっとするコーヒー〕の
マスターとして出店する予定でしたが、
学校のある地域が
先日の台風19号の被害を受けている
所があるため、先週の委員会で
一般公開の自粛が決定したそうです。

きんちゃんは、
夜勤を交替までして
協力を快諾してくれたので
今年も一緒に出来ると
楽しみにしていたので
少し残念でしたが。

でも肌寒くなってきた
この時期に、心も身体も冷え
現在も避難生活を余儀なくされている方や、
浸水した自宅にとどまり
片付けをしておられる方達の事を
考えると、委員会の決定は正しいもの
だと思います。

私は日曜日の夕方に
テレビでサザエさんが始まると
(あ~また明日から仕事か~)
なんて、憂鬱に思うことがあるのですが、
自宅で過ごせて自分のベッドで眠る。
平凡で普通の生活がどれ程幸せかという事を
忘れていた気がします。

被災された方達が一日も早く
あたたかい自分たちの家で
過ごせるようになる事を祈っています。





本日も、お読みいただき
ありがとうございます。




























術後レシピエントがドナーに似てきた

2019年10月19日 | 日記
腎移植手術をしてから
不思議なことがあります。

レシピエントの息子がドナーの私に
似てきたのです。

親子だから似ているのは
当たり前なのですが、
術前好みが違ったものが同じになったり、
息子があまり好んで食べなかった
私の好物を好きになったりと、
「えっ!こんなに好きだった?」
と驚く位に好みが私寄りに
なったのです。

記憶は細胞に宿るのではないかと
言われていて、
臓器移植に伴って
ドナーの記憶の一部が
レシピエントに移る現象を
記憶転移と言うそうです。

細胞単位で個人を
記憶しているなんて、
人体は神秘的で不思議ですね。

息子が私に似てくるのは
嬉しく喜ばしい事ですが、
できるなら性格だけは
この気が強い母に似ることなく
おだやかな優しい息子のままでいて欲しいと、
ひそかに願う母でした。


本日も、お読みいただき
ありがとうございます。


今日のランチ

なおちゃんオーダーのお弁当




















頑張ろう!日本!

2019年10月16日 | 日記
台風19号が去った
10月13日の朝から
家の周りの復旧作業を開始しました。

辺り一面黄土色になって
長靴で入ると粘土質の泥に
足が埋まりました。

駐車場には泥の山ができていて、
魚がいました。

自宅周辺を片付けていた
ちほちゃんママとちほちゃんパパが
手伝いにきてくれて
ユウキとちほちゃんパパが
スコップですくった泥を
息子が一輪車で運びました。

何回やっても終わりが見えない作業も
みんなで声をかけながら
助け合いました。

同じ分譲地でも
被害状況は異なり
床上浸水をしたお宅もあったようで、
濡れた畳やソファーを外に
運び出していました。

お隣のしづかちゃんちは
息子さんの所に行っていて
置いてあった車に水が入ってしまい
廃車との事でした。

それでも周りを気遣い
班長として一生懸命動いてくれました。

人は自然の前では無力かもしれません。

でも助け合う心と
支え合える力を持っている。

そして、絶望の淵に立たされても
一歩踏み出す勇気を持っている。

がんばろう日本。
心をひとつに。

今は自然に負けているかもしれないけど、
それを乗り越える
人間の逆転を
私は信じている。

がんばろう!日本!

2019年10月14日 | 日記
台風19号が去った
10月13日の朝から
家のまわりの復旧作業を
開始しました。

辺り1面黄土色になって
長靴で入ると粘土質の泥に
足が埋まりました。

駐車場には泥の山ができていて
魚がいました。

自宅周辺をかたずけていた
ちほちゃんママとちほちゃんパパが
手伝いに来てくれて、
ユウキとちほちゃんパパが
スコップですくった泥を
息子が一輪車で運びました。

何回やっても終わりが見えない
作業も、みんなで話をしながら
助け合いました。

同じ分譲地でも
被害状況は異なり
床上浸水をしたお宅も
あったようで、畳やソファーを外に
運び出していました。

お隣のしづかちゃんちは
息子さんの所に行っていて
置いてあった車に水が
入ってしまい廃車との事でした。

それでも周りを気づかい、
班長として一生懸命動いて
くれました。

人は自然の前では無力かもしれません。

でも助け合う心と
支え合える力を持っている。

そして絶望の淵に立たされても
1歩踏み出す勇気を持っている。

がんばろう日本。
心をひとつに。

今は自然に負けているかもしれないけど、
それを乗り越える
人間の逆転を私は信じている。






































台風19号当日の話

2019年10月14日 | 日記
台風19号上陸の恐れがある
10月12日は通常通りの仕事でした。

朝は風が強い程度でしたが、
帰宅する18時頃にはすでに大雨に
なっていました。

帰宅途中、自宅にいる息子から
「避難してって言われてるけど
どうしたらいい?」との連絡があり、
前回ユウキの車に水が入ってしまった事もあり
ユウキのレクサスと、私のゴルフを
安全な所に移動して1台で自宅に戻りました。

息子は用意していた荷物を持ち、
先に避難所になっている小学校に
行き、私はお風呂に入り荷物を
まとめました。

そうしてる間も
「ピンポーン!ピンポーン!」と、
地域の消防団の人達が来てくれるので
家にいたいと渋るユウキを説得し
避難所に行きました。

受け付けで市の職員の方に
「体調は大丈夫ですか?」
と聞かれたので、2年前に腎移植手術を
受けたこと、今の体調に問題はないこと
を話しました。

避難所には、ペットと一緒に
避難している方が何人かいて、
とらの移動用ケージを用意していた
息子に「とらは?」と聞かれ
「とらには2階にお水とご飯トイレを
用意し、きちんと話をしてきたから」
と言いながらも、とらを連れて来なかった事を
少し後悔しました。

その頃は警戒レベル4でしたが、
すぐに最大レベル5が発令されました。

市の職員の方は不安にさせないように
「大丈夫ですか?」と声をかけ、
お水や毛布を配布してくれました。

息子の先輩で
地域の消防団に入っている
しんちゃんから「心配だろうけど
家の方は危ないので絶対に戻らないように」
と連絡があった直後、自宅がある
分譲地の後ろと横の川が氾濫して、
洪水になったとの事でした。

ちほちゃんママから電話があり
玄関まで水が来たので、慌てて
脱出した事を聞きました。

心配した玲子おばさんと
とっちゃんからも電話をもらいました。

自宅は、とらは大丈夫だろうかと
心配しながら、毛布にくるまり
横になりました。

ぺたんこの薄かった毛布は
あたたかく、同じく家も家族もいるのに
地域のために大雨の中活動してくれている
しんちゃん達消防団の方々と、
優しく声をかけてくれて
様子を見にきてくれる
市の職員の方々に感謝で頭が
下がりました。

日付が変わり外が落ち着いた頃
ユウキが代表して様子を見に行く
事になりました。

ユウキから「水は引いて
家は大丈夫だよ。
とらも無事です」と連絡があり、
避難している人達にも、
それを伝えました。

お世話になった市の職員の方に
お礼を言って自宅に戻りました。

駐車場は泥の山ができていて
車は入らない状態でしたが
家に水は入っておらず、
とらは言いつけを守り
2階のタンスの上に避難していました。

ちほちゃんママに自宅
周辺の画像を送り帰宅の
報告をしました。


人は支えられて生きている。
それを改めて感じました。

私も困っている人に
手を差し伸べられる人間に
なりたいと思うのでした。


本日も、お読みいただき
ありがとうございます。
つづきます。

避難所で。

お世話になりました。