マウスピースにDCTV処理した時にも処理直後は、もの凄い抵抗感と金属の塊のようなものを感じましたが、楽器全体処理の場合もやはり感覚としてはマウスピースの時と同じです。ただ、マウスピースだけの場合は、マウスピースで抵抗感、金属の塊を感じても、楽器本体に振動が伝わる(逃げる)ことによって、強烈な抵抗感も少し低減されるような感覚がありましたが、今度は、マウスピースも楽器本体も全てがDCTV処理なので、振動伝導のロスが無くなり、ある意味振動の逃げ道が全て閉ざされたとも言えます。DCTV処理前は金属の振動効率が70%位だったのが、処理後は振動効率100%になった感じです。振動効率が極限まで引き上げられたことにより、その分自分に返ってくる吹奏の抵抗感も増えました。で、一番重要な音色の方ですが、極めて濃厚で、ぶっ太い音に変わりました。DCTV処理前もSwing Chip(Gold&Silver)とNano Liquid Cuで太い音色になっていましたが、DCTV処理により飛躍的に太い音色になったようです。まるで太管のような太さ。目を閉じて聴いていれば、太管と間違われるかもしれません。
何も手を加えていないノーマルの697Zの場合、コントロールのしやすさ、吹奏感の心地良さなどはもちろん素晴らしいのですが、少し音が軽く、強奏時に音がパリパリする感じがあり、そういう音色の軽薄さを解消させるために、バランサーを外して、Swing Chip、Nano Liquidで音色を落ち着かせていました。音色的にはほぼ理想に近いイメージになっていましたが、やはり吹奏感、抵抗感のもの足りなさは常にあり、なんとかならないものかなぁ~と模索していたところ、思い切って楽器全体へDCTV処理を施したことにより、その悩みも一気に解消!今までの697Zに感じていた「もの足りない」という感覚は全く無くなり、処理後は、とにかく「太い」「強い」という感じ。結果的にSwing Chipは必要なくなりました。Swing Chipも付けて試してみましたが、DCTV+Swing Chipだと、あまりにも強くなり過ぎて音の破壊力がもの凄いので、DCTV処理後の楽器にはSwing Chipは貼らない方が良さそうです。
メイン楽器である697Z、しかも特別に状態の良い楽器へDCTV処理を施すことには少なからず不安もありましたが、結果としては、期待以上に素晴らしい楽器に変貌を遂げてくれたようです。
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