ちょうど1年前の今頃からそれまでずっと愛用していたSTORK NY7CからMarcinkiewicz ET2に変えて、その間ちょっとだけDenis Wick Heritage(デニス・ウイック ヘリテージ) 10CSに浮気していた時期もありましたが、基本的にこの1年間はMarcinkiewicz ET2が一番しっくり来ていて使っていました。しかしながら、吹奏感やコントロールの容易さはとても気に入っていたものの、音色に関しては疑問に感じる部分もあり、まぁ端的に言えば「本来の自分の音色ではないな」という印象をずっと持ちながらこの1年を過ごしてきました。
ならば、またSTORKに戻せばいいじゃん、という話になる訳ですが、顔面神経麻痺からの回復がまだ完全ではない状態では、STORKのような非常に精度の高いマウスピースはそれを扱う奏者側にもそれ相応の演奏精度が必要であるため、左顔面筋肉が弱く左右均等な形のアンブシュアを形成できない状態では、STORKを上手くコントロール出来ないのですねぇ。そこで、去年の2月からよりコントロールの容易なMarcinkiewicz ET2に変えていたのですが、音色だけはSTORK NY7Cのイメージが忘れられず、また1年前よりも左顔面筋肉の回復が大分進んで来て、顔面神経麻痺発症前のベストな状態に戻りつつあるので、再びSTORK NY7Cに戻してみました。
昨日約1年ぶりにSTORKを吹いてみましたが、まさに「懐かしい!」と同時に「久々に自分本来の音を聴いたよ」という感じ。やっぱりSTORKは本当に素晴らしい!最高のマウスピースですね。タイトでスピード感のある音色とパワー感が凄い。パワー感に関しては、他社のマウスピースに比べ3~4割増しするような印象があります。高音域ではスピード感のあるタイトな音色ですが、低音では「ズドーンッ!」といった感じの骨太なぶっとい音がします。細管なのにまるで太管のような極太な音です。STORKをすっと愛用していた頃にはそれ程意識はしていなかったのですが、しばらく離れてからまた使ってみると、改めてSTORKの音の凄さに気付かされます。さずが5万円近くするマウスピースだけのことはあります。STORK NYモデルはまさに格が違う、といったところか。ジョン・ストーク氏の手彫りによる制作ですから、それは違って当然。ちなみにトランペットのマウスピースもSTORKを愛用しているのですが、やはり同じ音色傾向で、Bachに比べるとパワー感がかなり増幅します。やっぱりストークさんって凄いマウスピース職人なんですね。
今日のレッスンで生徒さんにはマウスピースをSTORKに戻したことは言っていなかったのですが、生徒さんから「先生、今日は倍音の豊かさが凄いですね!」という指摘を受け、やっぱりSTORK NY7Cに戻すべきだなと確信。これこそ自分本来の音色。ようやく取り戻せた自分の音です。
という訳で再びSTORK NY7Cに戻しましたが、同時にいろいろ新たな発見もあり697Zのセッティングも少し変えてみました。この内容についてはまた後日。
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