やっと、マウリッツハイス美術館展に行けた。。。
(この写真は、銀座で開催していたレプリカ展での写真)
あれだけ「世界で一番有名な少女」っていう広告みてたら、ね。しかも、東京都美術館のリニューアルグランドオープンの記念展示っていうからには、美術館のグレードアップもきになるし。
しかし・・・・オープンからずっと、夏休みも挟んでいたせいもあって、何時間待ちなんて聞いていたので、落ち着いてから行こう、と思っていた。しかし、来週はもうラスト1週間。駆け込み鑑賞者を考えると、今日しかない、と。
のっけから、笑った。
ます、仕事終わりで、夜の美術館。そういえば、休日とか、平日昼間とかにはいったことがあったが、夜は・・・・記憶にない。
しかも、上野。公園内にはたくさんの博物館や美術館がある。明るいときは、何となく表示をみながら行っていたが、夜の公園は、びっくりするほど、暗い。一応、森になっているから、大木がそびえている。夜は遠くから建物は見えない。ほんでもって、目も見えない・・・から、大変。おそらく。。。。人の流れについていけば、大丈夫だろう、と。まったく・・・・もっと明るくしろよ、とかぶつぶつ言いながら、到着。
チケットはもっている。入り口に向かおうとしたら、「最後尾はこちらです~」の声が、はるか遠くから聞こえる・・・・。「40分待ち」とある。
まあ、入り口に向かうエスカレーターは流れているし、人も動いているから、まあ、並ぶ。牛歩状態で、20分くらいで入館できた。
人は多いが後ろからでも名画が見えないという状態ではない。
ちゃんと鑑賞するために、イヤホンガイドを借りる。これ、ワタクシ的基本。
説明を聞きながら、知らない欧州やヨーロッパの時代背景も勉強。
しかし。。。。リニューアルする美術館は、本当に暗い。作品の色や質感をより鮮明に見せてくれるための、最新鋭の設計なのだろうが・・・・暗い。イヤホンガイド借りて正解。説明書はみえやしない。
鑑賞をはじめて、しばらくすると、ルーベンス登場だ。「フランダースの犬」でしか見たことのない名画。そう、あれ、です。
すばらしいね。
これは館内が暗くて、その美しさが映えていたので、よかった。。。。
うん、ルーベンスってすごい、しかいえない。「フランダース」しか知らないから。
ほんで、周囲がざわめき始めたとおもったら。。。。ついに主役!
「真珠の耳飾の少女」の登場。
ええええええええええっ~!!!
「最前列で鑑賞する列の最後尾はこちらです。40分待ちです」
って。また40分かい!
そう、「少女」には、そう簡単に逢えないのだ。
館内で並ぶなんて初体験。
・・・・ちょっと待てよ、これって・・・・・
並んだはいいけど、「立ち止まり禁止鑑賞」の、あれ、と同じじゃない?
小学生のときの、上野の初パンダと、銀座の初モナリザ! はたまた、スペイン坂スタジオの公開放送ブース内の松田聖子だ。
まさに、そうでした。
4列にならんで、「少女」の前では1列になる。
おまけに、柵で囲われていて、接近禁止な上に、作品はガラスケース入り。まさに、モナリザ状態! ちなみに、モナリザはルーブルでも同じ鑑賞方法だったのに、笑ったけど。「少女」まで?
あっという間に、面会は終了。
それでも、もしかしたら「少女」の世界ツアーはラストかも、といううわさを聞いているから、数秒でも覗き込む。
数少ない、フェルメール作品ではやはり傑作だと思う。憂いに満ち、寂しげでありながら、愛らしい。思わず「何か・・・しました?」って、誤りそうになる。フェルメールの光と影は、本当に素敵だ。フェルメールの作品は初めて見たけど、その光と影の演出が注目を浴びる理由がわかった。
「少女」鑑賞中に、すでに美術館の閉館時間。おかえりの音楽が静かにながれていた。しかし、当然ながら、鑑賞客には、まったく関係ない。早く出ろ、の指示もない。並んで入館したのが、19時10分。「少女」の前に立ったのが19時50分。閉館は20時。すべてを終えて出たのが、20時20分だった。
時間に追われた気はしないけど、美術鑑賞の流れを途中でさえぎられた感じで、いつもの鑑賞後の気分と違い、断片的にしか思い出せない感じがする。
仕方ない、か。鑑賞できただけでも、よし、と。
ラスト1週間。やはり見ておくべき、だと思う。
ツタンカーメンも見たいんだけど。。。。こちらも大変そうだな。
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