池袋の東京芸術劇場の芸術監督に就任した野田秀樹の作品「ザ・ダイバー」を観に。今までも、ボンジンのワタクシにはどうも。。。。理解しがたい高度な作品の世界。しかし、今回は「源氏物語」がストーリー中で展開するのと、お囃子と笛といった歌舞伎ちっくなところが気になっていたので、再度チャレンジ。
うわぁー。。。。大竹しのぶの天才ぶりは知っていたけど、やはりすごい。芸術劇場の小ホールということもあり、とても小さくいい感じの空間だったぶん、ワタクシにとってはめずらしく、すんなりと理解もできたし、たっぷり楽しめた作品だった。殺人事件をからめて人間の精神世界のお話……と聞くと、またまたちんぷんかんぷん的な感じだけど、それがすごく面白いのだ。取調べを進める中で、精神鑑定を受ける人間が、仮想や瞑想にふけるところに「源氏物語」がすごくよく絡んでくる。
出演者も大竹しのぶと、渡辺いっけいと、北村有起哉と野田秀樹の4人だけ。実力俳優たちのぶつかり合いも見ごたえたっぷり。
見事な役者を見ると、心からうらやましくなる。自分の本当にやりたいこと、やるべきことを真剣に向き合って生きているんだな。。。と感じさせてくれる。自分たちは……何をやってるんだ。本当にこれでいいのか。。。。とむなしく感じるのも事実で落ち込むところもあるけど、それを見ることで、エネルギーをもらい、しっかりせねば! と振り返らせてくれる。。。観劇はやめられない。
「新撰組」
勝海舟役でいい味出していたんだよね。
あれから好きになりました。