◆渋谷ラ・ママ25周年イベント！

　日本のロック・シーンを支えるバンドを数多く輩出して来たライブハウス、ラ・ママが今年で25周年です。日本のライブハウスの草分け的存在で、マーク・ボラン追悼グラムロック・イースターが始まったのもここから。５月はアニバーサリー月間で記念イベントが目白押し。いくつかお勧めを御紹介します。

●5/1（火）La.mama 25th anniversary OPENING SPECIAL 「LOVE ROCK 25」
　出演：SPIDERS WITH ROLLY、Karibow&Strange Bed Fellows　
　オープニングアクト：MUSTANG'78
　OPEN/START 18:30/19:00　前売り￥3000+D　当日￥3500+D
劇団☆新感線等で活躍の右近健一率いる「スパイダ－ス・フロム・キャバレ－」がミュージカル『TOMMY』で共演したROLLYとコラボレイト。「SPIDERS WITH ROLLY」としてラ・ママでロック・ミュージカルを！　対バンは、その日が誕生日のKaribow率いるKaribow&Strange Bed Fellows。熱くきらびやかな一夜になりそう。

●5/6（日）「東京 GLITTER ROCKERS」
　出演：PSYCHO CANDIE、カブキロックス、LIE-DOWN
　OPEN/START 18:30/19:00　前売り￥2500+D　当日￥3000+D
グラムロック・イースター連続出演のベーシスト津谷正人のPSYCHO CANDIE、和風グラムの様式美カブキロックス。２つの重鎮バンドと期待の新星LIE-DOWN。

●5/9（水）HER CIGAR FIRST ONEMAN LIVE「THIS TIME」
　出演：HER CIGAR（初ワンマン・ライブ）
　OPEN/START 19:00/20:00　前売り￥2500+D　当日￥2800+D
ここ２～３年で著しい成長をみせているHER CIGARが、念願の初ワンマン！　平均年齢24歳ながら70年代UKグラムの感覚を21世紀に甦らせる。

●5/10（木）LAD INSANE#23 @ O-EAST
　会場：渋谷O-EAST
　OPEN/START 17:00/18:00　前売り￥3500+D　当日￥4000+D
　出演：AKIMA&NEOS、CheaSS、THE DUST'N BONEZ、THE EASY WALKERS、廣嶋、
　DJ：YASU　司会：東海林のりこ、Matty
SOLID COMPANYが毎年コラボしているグラム・イベント「LAD INSANE」が、ラ・ママから飛び出しO-EASTという大きなハコで開催！　出演はグラムロック・イースター主宰者である秋間経夫のAKIMA&NEOS、元ザ・イエロー・モンキーの廣瀬"HEESEY"洋一がこの日のために結成した、KISSとチープ・トリックしかやらないカヴァーバンドCheaSS（チィーッス）、森重樹一のTHE DUST'N BONEZ、ストレートなR&Rの魅力を見せるTHE EASY WALKERS、ポップなビート感あふれる廣嶋。この“現場”の熱気を、ロックを愛するTVレポーター・東海林のりこさんが伝えてくれる。

●5/13（日）「廣嶋ワンマン2007春」
　出演：廣嶋（ワンマン）
　OPEN/START 18:00/19:00　前売り￥2500+D　当日￥3000+D
パンキッシュなR&Rバンド廣嶋のVo.嶋田直樹は、グラマラスなPSYCHO CANDIEのVo. でもあり、さらに5/10のCheaSSでもVo. としてKISS/CHEAP TRICKを歌う。5/6からの一週間で３つのタイプの違うバンドで４ステージをこなす超人ぶり。恐るべし！

●5/18（金）「Bitter Sweet Soul vol.8」
　出演：THE PRIVATES、FURS、Julian、ベルシュカ、DJ：ウエノコウジ（from Radio Caroline）
　OPEN/START 18:00　前売り￥2500+D　当日￥2800+D
それぞれがワンマンをやっても不思議ではない実力派バンドが、ラ・ママ25周年で火花を散らす。

●5/31（木）「ラズベリーサーカス・ライブショー2007」
　出演：Raspberry Circus（ワンマン）
　OPEN/START 18:00/19:00　前売り￥2500+D　当日￥3000+D
90年代後半のグラム・シーンの雄、ラズベリーサーカス（2002年解散）、一夜限りの復活！

詳しくはラ・ママのHPへ
http://www.lamama.net/renew/index01.html

◆ミック・ロンソン追悼イベント

４月29日（日）は、マーク・ボランの良き友人であり、グラム期のデヴィッド・ボウイを支えた偉大なギタリスト、ミック・ロンソンの14回目の命日です。日本でも90年代にザ・イエロー・モンキーを中心としたトリビュート・イベントが行われていたりしましたが、ここ数年続いているメモリアル・イベントは、DJとバンド演奏の２本立て。音源、映像、ライブを通して、多角的にミック・ロンソンの残した音楽を確かめることができます。

『MICK RONSON MEMORIAL 2007』
4/29（日）18：00～
ALIVE HOUSE Shibuya

BAND/MICK RONSON MEMORIAL BAND, LIE-DOWN
DJ/YASU & drtn

詳しくはこちらのサイトへ。
http://www.mickronson.jp/

◆CD『コズミック・ダンサー（ジョアン・アシャートン、マーク・ボランを歌う）』

　フランスのシンガー・ソングライター、ジョアン・アシャートン。日本では、2002年のT.REXトリビュート・アルバム『ユニヴァーサル・ラヴ』で知られていると思いますが、彼はこれまでにもイギリスのT.REXトリビュート盤に参加したり、自分のライブでマークの曲をカヴァーしたり。マーク・ボランの影響を受けたフランス人ミュージシャンとして有名な存在です。今回、過去の音源から７曲、さらに４曲の新規録音を追加して出来上ったアルバムが、この『Cosmic Dancer - A Tribute To Marc Bolan（日本題／コズミック・ダンサー（ジョアン・アシャートン、マーク・ボランを歌う）』。表記されていませんが、11曲目のあとにシークレット・トラックがあるので、要注意です。日本ではキャプテン・トリップ・レコーズから４月20日に発売されます。
【収録曲】
1. Chrome Sitar
2. The Visit
3. Monolith
4. 20th Century Boy
5. Cosmic Dancer
6. Nijinsky Hind
7. Suneye
8. Frowning Atahuallpa
9. Hot Love
10. Lady
11. Dandy In The Underworld

キャプテン・トリップ・レコーズ
CTCD-590　４月20日発売予定　￥2300
http://www.captaintrip.co.jp/

◆DVD『マーク・ボランTVショウ「MARC」』（２枚組／日本盤）

　マーク・ボランの死の直前に全６回分が収録されていたテレビ番組『MARC』。マーク・ボランが進行役を務めた音楽番組で、1990年代にビデオ／レーザーディスクになった時はT.REXの出演部分だけがまとめられていましたが、今回は各ゲストのパフォーマンスも丸ごと入れた完全版です。1977年のイギリスのポップス・シーンを知るうえでも貴重な記録かも。ザ・ジャム、ジェネレーションX、ブームタウン・ラッツなどのパンク勢を、マークがいち早く認めてテレビの電波に乗せたところなどは、かつてジョン・ピールがマークにしてくれた事と重なります。一番最後の収録曲はゲストのデヴィッド・ボウイとのセッションで「Standing Next To You」だと思われます。（この曲には「Sleeping Next To You」「Sitting Next To You」など複数の仮タイトルがあったようです。）わずか１分足らずでマークが低いステージから片足を踏み外し、ボウイに爆笑されて終わります。

コロムビアミュージックエンタテインメント
COBY-91327～8
５月２日発売予定　税込み￥5,250
http://columbia.jp/prod-info/COBY-91327-8/

◆CD BOX SET『Electric Boogie』（５枚組／UK盤）

　これまでにも『TOLAL T.REX』やティラノザウルス・レックス『A WHOLE ZINC OF FINCHES』などの未発表音源のボックスセットをリリースしてきた、英EASY ACTIONレーベルから、今度は1971年録音モノをまとめたボックスが出るようです。収録曲リストは下記のアマゾンのサイトで御確認ください。『TOTAL T.REX』に入っていた1971年音源が、ここにも含まれていそうな感じもしますが。
５月21日発売予定

アマゾンのサイト
http://www.amazon.co.jp/Electric-Boogie-Marc-Bolan/dp/tracks/B000NTPE3Q/ref=dp_tracks_all_1/503-2668532-5691967?ie=UTF8&qid=1173970171&sr=1-1#disc_1

◆アナログ盤『電気の武者』

　２月に『ザ・スライダー』『タンクス』『グレイト・ヒッツ』の３点がアナログ盤でリリースされたことは記憶に新しいですが、ついに『電気の武者』もアナログに！　マークとミッキーのイラストが描かれた紙の内袋や、あのかっこいいポスターも付くのでしょうか……？　Flyのハエのレーベルは？？

ユニバーサル インターナショナル
８月８日発売予定　税込み￥3,600
UIJY-9008

HMVで予約受付中
http://www.hmv.co.jp/Product/detail.asp?SKU=2538652

◆会報は来週、発行予定です。

T.REXファンクラブ会報『JEWEL』42号は、来週発行の予定です。会員さんは今しばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。

◆DVD『T.REX ON TV』（日本盤）

　昨年６月にUK盤が発売されていましたが、日本盤は今年の２月21日にリリース。T.REXのテレビ出演時の映像がたっぷりです。1990年前後に複数のビデオ／レーザーディスクに収録されていたものが、１枚にまとまった感じで見ごたえ十分。1997年にイギリスで放映された追悼番組『DANDY IN THE UNDERWORLD』も収録されていて日本語字幕はうれしいです。ただ、残念なことがひとつ。マークが乗っていて事故を起こした車のことを、イギリスの出演者たちは「mini」としか言ってないのですが、わざわざ「ミニクーパー」と訳しているのは間違いかと思われます。マークの乗った（グロリア運転の）ミニは、ミニのクラブマン・シリーズに含まれるBL（ブリティッシュ・レイランド）Mini 1275GT。“ミニらしくないミニ”をコンセプトに作られたものの、がっちりしたデザインが不評で短期間で製造打ち切りになったマイナーなもの。いわゆるミニ・クーパーといって思い浮かぶ丸みのあるクルマではなく、どちらかといえば、昔の日産サニーに似ています。
ここのサイトで、ミニ／クラブマン1275GTの写真が見られます。
http://www.papy.co.jp/act/books/1-6262

WARNER MUSIC JAPAN
品番：WPBR-90624　税込み￥4,900
http://wmg.jp/artist/trex/WPBR000090624.html