昨年の10月26日、旅先のペルーで急逝したイギリスのカリスマDJ、ジョン・ピール。マーク・ボランの才能を発見し、世に出した人物です。(マークは1967年にジョン・ピールと出会い、彼のラジオ番組や主催イベントに登場することで知名度を挙げていき、やがてロック・スターへと…。)先月、ジョン・ピールの一周忌を前に、彼のお気に入りだった楽曲を編集した2枚組CDがイギリスでリリースされました。DISC1は50年代にスキッフル・ブームを巻き起こしたロニ-・ドネガン(ビートルズなど後のバンドに大きな影響を与えたUKロックの始祖みたいな人)の曲から始まり、2曲目にティラノザウルス・レックスの「デボラ」収録。ほかにピンク・フロイド、ジミ・ヘンドリックス、デヴィッド・ボウイなど、70年代中心の構成です。 DISC2はジョン・ピールの愛聴曲「ティーンエイジ・キックス」(アンダートーンズ)からスタート。ザ・スミスやブラー、パルプなどが続いて、最後はなんとエルモア・ジェイムズのスライド・ギターで締めている。最後、ブルースに帰りましたか……。渋い! 音楽を愛し、音楽と共に生きたジョン・ピールの人生をトレースするかのようなトリビュート・アルバムです。
JOHN PEEL・A TRIBUTE (WSMCD226)
ブックレットの裏表紙に若き日のジョンの姿。
JOHN PEEL・A TRIBUTE (WSMCD226)
ブックレットの裏表紙に若き日のジョンの姿。