◆マークの乗っていた車について。

　今年もまた、マーク・ボランの命日９月16日が近づいてきました。マークがグロリア・ジョーンズの運転する紫色のミニに乗っていて事故にあったことは有名ですが、その車種がどういうスタイルのものだったかは、ほとんど知られていません。なぜか「ミニ・クーパー説」が多いのですが、それは間違いで実際は BL mini 1275GT という、ミニ・シリーズにしてはガッチリしたもの。10年程で生産打ち切りになったので、日本ではめったにお目にかかれない車です。
　シンコーのT.REXサイトのLONDON REPORT/PART5 に、カー・グラフィック誌の協力でマークの乗っていた同じ車種（色違い）の写真が掲載されています。ミニと聞いてすぐ思い浮かぶタイプの車とは、ちょっと感じが違います。

シンコーT.REXスペシャル・サイト
http://www.shinko-music.co.jp/t-rex/

◆グラムロック・イースターにISSAY、再登場！

（写真は2004年のもの。写真提供・花房浩一© K.Hanafusa）

　今年のマーク・ボラン追悼グラムロック・イースターのゲスト、一人目が発表されました。元デル・ジベット、現在はハムレット・マシーンのISSAYさんが、去年に引き続き登場です！　去年はアンコール・ゲストで登場し、黒一色の衣装で「20th Century Boy」を熱唱。その硬質なデカダンスの世界で会場を魅了しました。今年はどの曲をやってくれるのでしょう？（やはり、バウハウスもやってたアレでしょうか？）

◆元T.REXドラマー、ビル・レジェンドのホームページ。

　1971年～1973年秋までT.REXのドラマーとして、バンドの人気絶頂期を体験したビル・レジェンドがホームページを公開しました。当時のメンバー４人のうち３人までが世を去った現在、“最後のT.REX”といえる人物で、『BORNTO BOOGIE』のDVD（ディスク２）にも登場していました。T.REX時代の楽屋でのスナップなどのプライベート写真や、彼自身が描いたマーク・ボランのイラストも掲載されています。

http://www.presentation-partners.co.uk/legend/index.html

◆1972-T.REX来日記念の復刻Ｔシャツ、シンコーのサイトで予約受付中。今月末まで！

　以前、お知らせした『T.REX来日時のプロモーション用Ｔシャツ』の復刻版の詳細です。1972年11月、T.REXが初来日した時に関係者および雑誌／番組でのプレゼント用に使われた、ベル・スリーブ（ベルのように先端が広がっているデザイン。ベルボトムの袖ヴァージョン）の長袖で、フロント、バック、左右のスリーブがすべて色違い。胸にはマークの写真とT.REXロゴ、背中にもT.REXロゴとBORN TO BOOGIEの文字が入った、現在ではなかなかお目にかかれない、手のこんだＴシャツです。鋤田正義さんの『T.REX写真集』の中のフジTV「リブ・ヤング」に出たマークの隣で、今野雄二さんが着ていらっしゃいます。
　シンコーミュージックでは、これをオリジナルに忠実に復刻したものを期間限定（8/1～8/31）で予約を受け付け受注生産するそうです。１枚の予定価格は￥9800と高めですが、幻のＴシャツのレプリカを手に入れるチャンス！
　詳しくはシンコーミュージックのT.REX特設サイトまで。「2005/8/1 オリジナルＴシャツ販売開始しました」のところから、申し込みフォームに行けます。
http://www.shinko-music.co.jp/t-rex/index.html

◆９月17日。T.REX、渋谷ラ・ママに降臨 ! !

　迫力の爆音が大好評だった吉祥寺バウスシアターの『BORN TO BOOGIE』。興奮覚めやらぬところに、新しいニュース。ライブハウスでスタンディングで見る『BORN TO BOOGIE』が実現します！
　マーク・ボランの命日の翌日の９月17日（土）。場所は日本のロック・シーンを彩る多くのバンドを輩出した老舗ライブハウス、ラ・ママ。ZIGGY、マルコシアスバンプ、ザ・イエローモンキーなど、マーク・ボランをリスペクトするバンドたちを育てたハコです。当日はラ・ママが“ロック・バー・レジェンド”に変身。グラムロックDJもいる店内で、伝説のバンドのフィルム・コンサートを開催するという趣向で、実力派３バンドが“T.REXの前座”としてライブを行います。さらに、今春ロンドンで行われた『BORN TO BOOGIE』ワールド・プレミアの様子も含めた『MARC's Memorial スライドショウ』特別上映もあり。映画とライブとDJとのコラボレーションで、未だかつてないマーク・ボラン追悼イベントになりそうです！
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ROCK BAR LEGEND
「Born To Boogie」Film & Live ～Marc Bolan 追悼～

日時：2005年9月17日（土曜日）18:00～

場所：渋谷ラ・ママ

内容：
　映画／T.REX 「Born To Boogie」本編上映
　ライヴ／3バンド（PSYCHO CANDIE, HER CIGAR, FURS）
　スライドショウ／MARC's Memorial（LONDON 2005）
　DJ／YASU

入場料：前売り1200円（8/17からラ・ママにて発売開始）
　　　　当日1500円
　　　　（共に＋ドリンク代）

問い合わせ：03-3464-0801　渋谷ラ・ママ
　　　　　　http://www.lamama.net

◆バウスシアターの『BORN TO BOOGIE』レイトショー、終了！

　とうとう終わってしまいました～！　最終日もたくさんのお客さんで盛況でした。そして映画が終わり、場内が明るくなると客席から拍手が沸き起こりました！　なんだか「アンコール！」と叫びたい気分です。アンコールすれば、再びマークが出てきて「サマータイム・ブルース」をやってくれそうな……。
　この２週間、本当に幅広い世代のいろんなタイプのお客さんが来場されていました。でも終演後、吉祥寺駅へ向かう足取りはみんな「ホット・ラブ」のリズムになっていた気がします。それぞれの心に、ボラン・ブギーをお土産にして。

◆バウスシアター日替わりBGM ～ファイナル（8/12）。

●8/12……LIVE 1977 / Marc Bolan & T.REX

1. JEEPSTER
2. VISIONS OF DOMINO
3. NEW YORK CITY
4. SOUL OF MY SUIT
5. GROOVE A LITTLE
6. TELEGRAM SAM
7. DANDY IN THE UNDERWORLD
8. HOT LOVE
9. GET IT ON (with THE DAMNED)

　バウスシアター最終日のBGMに選んだのは、ダムドを前座に起用したT.REX 最後のツアーのライブ音源です（キャプテン・センシブルはマークの大ファン！）。ここでは1977年３月18日・ロンドンのレインボー・シアターの音源からいくつかピックアップしました。ライブ全体ではありません。また、（９）はツアー最終日のポーツマスでのラスト・ナンバー。マークがダムドをステージに呼び寄せて一緒に「GET IT ON」をやった時のものです。

◆『BORN TO BOOGIE』レイトショー、本日最終 ! !

　泣いても笑っても、歌っても踊っても、今日で終わりです→『BORN TO BOOGIE』＠バウスシアター。まるで14日間のツアーのファイナルみたいな気分です。T.REXのもっともエキサイティングな時期をスクリーンで観ることができた今回のレイトショー、ファンには特別な出来事として記憶に残るでしょう。昨日はライブ・シーンで会場から拍手が……。今日の夜はどんな“ライブ”になるのか楽しみです。

バウスシアターのサイト
http://www.baustheater.com/trex.htm

◆バウスシアター日替わりBGM ～8/11。

●8/11……T.REX COVERS / VARIOUS ARTISTS

1. 20TH CENTURY BOY / PLACEBO
2. GET IT ON / JOE PERRY PROJECT
3. TELEGRAM SAM / BAUHAUS
4. EL GROOVER / EL VEZ
5. RAW RAMP / DRAMARAMA
6. TRUCK ON (TYKE) / GLANEY TAKE the TRIPP
7. CHILDREN OF THE REVOLUTION / SADS
8. BUICK MACKANE / GUNS N' ROSES
9. COSMIC DANCER / MORRISSEY
10. CHILDREN OF THE REVOLUTION / BONO, GAVIN FRIDAY & MAURICE SEEZER
11. GET IT ON / BUS-STOP

　マーク・ボランをリスペクトするアーティストは洋の東西を問わず多く、ステージやアルバムの中でT.REXナンバーを演奏しています。ここに集めたのは、その一部です。（10）は映画「ムーラン・ルージュ」のサントラでＵ２のボノが参加してます。

◆『BORN TO BOOGIE』レイトショー、残りあと２回！

　ただいまレイトショー上映中の『BORN TO BOOGIE』も、いよいよ8/12（金）まで！　２週間なんてあっという間ですね。1972年にイギリスの映画館で封切られてから、日本で上映するのに約33年（！）かかっているわけで、もう本当に、今、観ておかないと、次はいつ大きなスクリーンで観られるかわかりませんから……。猛暑＆帰省ラッシュをくぐり抜けて、吉祥寺バウスシアターまで、GO！

◆バウスシアター日替わりBGM ～8/10

●8/10……RENAISSANCE / Mickey Finn's T-REX

　人気絶頂期にマークと人気を二分した美形のパーカッション奏者、ミッキー・フィン。彼が長い隠とん期間を経て自分の名を冠したT-REXで活動を始めたのが90年代の終わり頃。1999年には来日公演も行ったが、2003年1月11日、持病が急に悪化して亡くなってしまう。このT.REXカヴァー・アルバムがミッキーの遺作となった。彼は最後までT.REXだったのだ。

◆バウスシアター日替わりBGM ～8/8、8/9。

●8/8……Marc Bolan presents SISTER PAT HALL
　T.REXのバック・コーラスの女性シンガー、パット・ホールのソロ・アルバム。プロデュースはマーク・ボラン。「JITTERBUG LOVE」「SUNKEN RAGS」もソウルフルなアレンジで収録されています。オリジナルは９曲入りですがここでは「BLACK JACK」「SQUINT EYE MANGLE」の２曲も加えました。これはT.REXの女性コーラス３名がビッグ・キャロット名義で1973年にリリースしたシングル曲で、どちらもボラン作品です。
●8/9……THE MARC SHOWS
　1977年にイギリスのグラナダTVが制作したマーク・ボランの音楽番組「マーク」。その中のT.REX演奏の15曲を収録したテレビ番組のサントラ盤のようなもの。アルバム未収録の「SING ME A SONG」やマークお気に入りのオールデイズ・ナンバーのカヴァー「LET'S DANCE」「ENDLESS SLEEP」もあり。

◆バウスシアターの『BORN TO BOOGIE』、残り３日！

●レイトショー・レポート（２）
　吉祥寺バウスシアターで公開中の『BORN TO BOOGIE』も、残すところあと３回になってしまいました。よく考えたら初日のトークショーの（というより鋤田さんのビデオ作品の）レポートだけで、映画本編の爆音上映のことまで書いてなかったので、初日以降、４回観た印象など。
++++++++++++++++++++++++++++++
　初日。座席はやや前方の端。ライブ・サウンド特有のノイジーでバリバリした感じがする。爆音と言っても、日頃からライブハウスやクラブのラウドなサウンドに慣れている人には、驚くほどではないかもしれない。しかし、やはりインパクトがある。このワイルドな音が、ここが映画館だということを忘れさせ、T.REXのショーを観に来ているのだと思わせてくれる。映像はもちろんDVD化で高画質になったものだが、大画面というサイズ的なものと、普通のモニターのツルツルした質感ではないところが「映画」を実感できる。ヘンな表現だが音や映像の「手ざわり感」があるのが、通常のDVD視聴とは決定的に違うと思う。
　２回目。座席は後方の端。２階の映写室の下の部分になるせいか、音の回りが柔らかく感じた。お茶会のシーンのストリングスの音色が非常にクリアに聴こえる。４人のストリングス奏者の出す４つの音が同時に鳴っているのがはっきりわかる。
　３回目。座席は後方中央。前回から４日あけたら、その間に音響を変えたらしい。低音が増強モードになっている。映画の中でマークが「ベースが響きすぎ！」というシーンなどは、本当にベースがブンブンいっている。高音域は以前よりカッチリと締まった感じがする。アタックの強い音だ。
　４回目。座席は２回目と同じ場所。この日はアコースティック・ギターがすごくよく鳴っていた印象がある。（スペースボール・リコシェットやコズミック・ダンサー。）また、ライブ後半の盛り上がり、特に「ゲット・イット・オン」のグルーヴ感は鳥肌ものだった。通路側のお客さんの手足がみんな動いているのが嬉しかった。いっそ、スタンディングＯＫにしてはどうかと……。
　全体的に。同じ映画を続けて観たという気はしない。音響が変わったせいもあるだろうが、自分の視点も毎回違うので、本当にライブ感がある。「今日のゲット・イット・オンは気合いが入ってた！」などと、T.REXのコンサート・ツアーを追っかけしてる妄想に浸ることも可能(笑）。最終日は一番前で観てみたい気もする。

バウスシアターのサイト
http://www.baustheater.com/trex.htm

◆国内最大級の音楽ダウンロード・サイトにT.REXが充実のラインナップ！

　音楽ダウンロード・サイトのOnGenでは、T.REXのあの曲この曲がたっぷりダウンロードできて、さらにマーク・ボランのプロフィールやグラムつながりのアーティストなども紹介されています。アルバム『ザ・スライダー』から遺作となった『地下世界のダンディ』まで、各アルバムから数曲ずつ視聴してダウンロードが可能です。『ザ・スライダー』『グレイト・ヒッツ』あたりのヒット曲ならまだしも、「Jupiter Liar」や「Teen Riot Structure」などの、シングルではない後期のナンバーがダウンロードできるなんて、すごい世の中になりました。

OnGenのサイト
http://www.ongen.net/international/artist/t_rex/index.php

◆『BORN TO BOOGIE』、名古屋＆京都でも上映決定！

　現在、東京でレイトショー公開中のT.REX映画『BORN TO BOOGIE』が名古屋と京都でも上映されます。名古屋はレイトショーで２日間だけ。京都の詳細はまだわかりませんが、お近くの皆様、お見逃しなく！

●会場：名古屋シネマテーク
　名古屋市千種区今池1-6-13　今池スタービル２F
　TEL 052-733-3959
●日時：9/8（木）、9/9（金）　21：15開演予定

○京都……京都みなみ会館にて、９月下旬上映予定。
　（詳細がわかりましたら、このサイトで掲載します。）