私には子供の頃から大切にしてきた天使がいました。
(今月、東京大神宮へ行ったら所々に菊が飾られていました)
それは10cmほどの木製の人形で、胸にギフトボックスを抱え、背中には大きな羽の付いた少女の天使。
子供の頃、大学病院に通っていた時、長い待ち時間に母が近くの雑貨屋で買ってくれたのです
一人暮らしを始めてからもその天使を連れてきて、いつも目に触れる場所に飾っていました。
私にとっては、幼い頃から見守り続けてくれる守護天使のような存在だったのです
2011年3月11日。
混乱の中、深夜にようやく自宅に帰り着いたら、天使が床に落ちていて首が取れていました・・・
私は接着剤を使って一生懸命に首と胴体を繋げました。
首がもろくなってしまった天使は、その後も何かの拍子で倒れた時に首が取れてしまうことが2〜3度ありました。
私はその度に紙ヤスリと接着剤で直していたのです
今年に入ってまた首が取れてしまいました。
度重なる修復の後を見ながら、"あぁ、もう手放すときなんだ…"という感覚がやってきました。
そのまま処分するのはさすがにしのびなく、人形供養をしたらどうか?
そう思い、色々調べていたら、私がよく参拝に行く東京大神宮でも人形供養を行っていることを知りました。
5000円の出費は少し大きく感じたけれど、「ここでお願いしたい」という思いにまかせてすぐに手続きをしました。
東京大神宮の神紋が印刷された人型の紙が届き、そこにメッセージを書くようになっていました。
今までずっと傍らで見守り続けてくれたことへの感謝。そして、今度は天から見守っていてほしい
そんな思いを書いて、最後の修復を終えた天使を供養に送り出しました。今年の夏のことです。
その後、そのことはすっかり忘れていたのですが、先日、供養が無事に終わったことを告げるハガキがポストに届いていました。
調べたら10月25日は蠍座の新月でした。
その日、私の天使は本当に天に帰って行ったことを知り、ホッとしたような癒やされるような気持ちになりました
(今月、東京大神宮へ行ったら所々に菊が飾られていました)