たたかうのでなく
みをゆだねる
じぶんでたしかめるしかない
いまにもなきだしそうだがこらえている
なきたければなけばいいのに
おそれていてもちかづくのか
ちかづくのか
ただ
みとどけたいのか
晴れの日には
ひかりの色を
雨の日には
空のなみだを
風の日には
聞こえくる音の色を
雪の日には
凍てついた塊を融かし入れる
どんなときも
この浜がわたしを呼ぶのだ
みをゆだねるのは
あたたかなへやか
かぜやあめのなかか
じぶんでえらべるわたしは
これはしあわせなことか
いちどじぶんをまっさらにする
「よごれちまった」こころを
なみであらい
かぜでかわかし
おとにみみをかたむけ
ひかりをあびてゆたかにしてゆく
その日
その海も
かがやいていた
雨
ふらなくてよかった
だってまどから
こんなにひかり
一歩をはじめるときに
背中をおしてくれるもの
自分の中にあり
自分の外にあり