
てらされてあらわれる

おりてゆくとき
どんなけしきが
みえるのかしら

いろいろなこえは
しろいやねのした

あわいべにいろ
くもがおふとん
だれゆらそうか

赤くなくても実
人はたべなくても実
木は子をふやすため
鳥は腹をみたすため

ひとふゆぶんのひを
あびたきがした

二度
同じ空はない
目をつむってみる

じぶんがどうみえるかは
じぶんにはわからない
あかねのなかをゆく

まぶしくてもめをはなさず
むこうがわへときえたのだが
ずっとてをふっているのがわかる

きょうをつくりしものに
ありがとうとさよならをつたえる