あなたにあげる
とおくのあなたに
あえないあなたに
きっときっと
うけとってね
とつぜん
夜の空に花束
水と風が
ここに音を生む
そして人も集い
共にうたうのだ
海の
波の
音の
むこうまで
とどくだろうか
もう
とどいただろうか
からだぜんぶが
がっきになって
ぼくらのむねに
まっしぐらに
まっしぐらに
静が動を生む
無音が音を際立たせる
心が震えて動き始める
かおはみえないけど
きもちはつたわってる
そろそろ
そろそろだよ
おもいきって
かおあげてごらん
帰る場所がある
その幸せに気づいているか