秋はじめ１

気づいても
気づかなくても
たしかに
近づいているもの

ここに

香りがとどけられて気がつく

そこに

赤色が咲いて気がつく

なかよく

かわりばんこにね

おどる

くるる
まわる
たのし
ロンド

かぜに

ゆれて
のびて
あきの
さくら

まるまる

それぞれが
うちへうちへと
そうして
おしあっている
ひきあっている

あまつぶ

いってんいってんずつが
つながりつながってゆく
こらえてこらえきれずに
あたらしくあたらしいせかいへ

あめのひ

はねぬれても
ここにいたい

あきのひ

あめふってても
いまあいたい