どのいろの
どのかたちのときも
せいいっぱいいきてきた
やがてくちゆきかぜにまい
だがもう
あたらしくはじまってもいる
ひとりでたっているのだが
となりにはきみがいてくれる
そのとうとさよ
いくせんいくまんのは
すずなりにうれ
ぎんなんもみじ
あともうすこしだけ
ゆうひのいろをもらったら
きっとあなたがすきな
あのあきのいろになる
光をもとめて
人はあるいて
葉はゆれて
葉はおちて
葉はふかれて
ここで
あんしんして
おおきくなる
さまざまのなかにありて
おのれをしるなり
あふるるものはなにか
はなみるとうれし
しずかだがつよい
しずかだがささえてくれる
じっとみている
立ちつづけ
咲きつづけ
幾度の朝をむかえ
幾度の夜をすごし
また明日をまっている