個人旅行

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一日散歩きっぷでSLに乗りたい

2015-07-09 20:48:22 | 旅行

しばらく汽車に乗っていないので、体育の日(祝日)はぐるっと一回り
するつもりでいた。
一番簡単なのは、札幌から山線経由で、小樽、長万部、室蘭、苫小牧コース。
オール鈍行なら2200円ですむ。
「一日散歩きっぷ」があるからだ。
もちろん、追分、新得、滝川というテもあるが、どうも接続がスムーズに
いかない。
というわけで朝6時に家を出て、地下鉄に。
休日だからドニチカ切符が合理的。
500円で地下鉄乗り放題。
6時半過ぎには札幌駅到着。
ご存知だろうが、一日散歩切符は小樽、長万部、室蘭、様似、新得、滝川
間のJRが乗り放題。
どこに行くのかよくわからないときはこれが一番。
キオスクで
①北海道新聞朝刊 130円
②手巻おにぎり山わさび 110円
③でっかいおにぎりめんたいこ 200円
計440円を買い込み、1・2番線ホームへ。
小樽発8:07まで接続列車はないので、ゆっくり構える。
岩見沢からきた6:51発はロングシートの最新型。
当然パス。
次も同じ。
7:15札幌始発はボックスシートで窓の開く赤電。
これに決定。
平日なら通勤・通学で大混雑のはずだが今日は祝日でガラガラ。
銭函で右側に海が。
波乗りの皆さん、ご苦労様。
張碓の廃駅跡はあっという間に通過。
痕跡が見えない。
小樽では4分の待ち合わせで長万部行きに。
二両編成で座席はほぼ埋まっていた。
立っているのは私だけ?
オタモイのトンネルを抜けると、リズムが軽くなる。
「新道」踏切に、「どこが新道なんだよ」と突込みをいれつつ見送る。
江戸時代の安政年間に開削されたから当時は新道に違いないが、現在は旧旧道の扱い?
このへんの考証はやってもいいが、稿を改めよう。
塩谷を過ぎると一瞬お約束の海水浴場が。
でも木が茂って見えづらくなった。
桃内トンネルが計三本。
外見は明治のまま。
日露戦争の副産物。
車内で時刻表を読み込んでいると急にSLに乗りたくなった。
札幌-蘭越間の往復なのだが、全車指定かと思ったら、倶知安から先はなんと自由席。
このフリー切符で乗れてしまう。
急遽、倶知安で降りて、後続に乗り換えることに。
問題は2時間もあいてしまうこと。
駅前の水飲み場は場所こそ移動したが健在。
日本一の味を自慢するだけあって、確かに旨い。
なあに、ただの町営水道なのだが。
駅前通りをブラブラ歩いていくと、鉄道忘れ物市が開催中。
①赤い皮の財布 300円
②森茉莉著「ドッキリチャンネル」(中野翠編集)200円
を購入。
森茉莉は鴎外の娘で、明治生まれの婆さんだが、昔のテレビで言いたい放題。
とにかく悪口しか言わない。
その彼女が珍しく、「あれこそ美人」と
褒めたのが「大正美人伝」の主人公・日向きむ子。
私の友達のひいばあさん。
ま、そんなことはどうでもいいが、時間つぶしに、さえない喫茶店に入る。
開いているのがそこしかなかっただけ。
でも正解。
席に着いたら聞こえてきた有線が
「22才の別れ」。

♪ あーなたに、さようならっていえるのは~

雰囲気にぴったり。
定刻が近づき、駅に戻る。
わ、すごい人。
汽笛が聞こえた。
やってきたのは、C11 171.
昭和15年製造、川崎車輌。
ここからニセコまで乗る予定。
駅からの昆布温泉ゆき路線バスも満席。
もっとも途中のヒルトンホテルでみんな降りてしまった。
チケットを持っているところをみると日帰りツアーらしい。
私は「甘露の森」へ。
食事つき1450円の入浴セット。
浴室は工夫の必要があるが、泉質はすばらしい。
帰りは、誘惑に負けて、札幌までの座席指定(800円)を買ってしまった。
あと36席と言っていたわりにはすいている感じ。
どこかで見たような車両だな。
わかった。
釧路から乗った「冬の湿原」号。
石炭ストーブのついてるやつ。
2号車だけ。
しかしせっかくSLに乗ったのに
「やだ、石炭くさい」
なんて言ってる罰当たりは。
これこそサービスというものだ。
夜7時札幌着。
子供より、親が楽しんでいる。(2012.10.11記)









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