銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

江戸の技を伝える3つのもの(その1)

2019-05-29 | 日記

おはようございます。

昨日、東京に戻って参りました!

これから、小倉に向けての準備が始まります。

小倉の皆様、お待ちくださいね。

 


 

銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、素敵なものが数々ございます。

それは江戸からの粋を伝える物であったり、先人の技や美を伝えるものであったり様々です。

その中で銀座平野屋には、先人の技が光る逸品もございます。

 
 
今回は江戸の技術を伝える「3つの入れ物」のご紹介です。
 

 

 

 まず1つ目。

中央の小箱から。

桑の木を使って作られた「江戸指物の小箱です。

(縦7.5×横7.5×高さ4.7cm)

 

江戸指物(えどさしもの)」は

金釘を一本も使わず、外側に組手を見せずに作られた木製品です。

箪笥や机、鏡台など大きめのものから、煙草盆や硯箱のような小さめのものまで

様々な調度品が作られています。

大きく発展したのは江戸時代だそうで、

道具に工夫を凝らし、木目を活かし、

組手を外から見せない木の組み方に江戸の職人の技が光りました。

 

その技術が受け継がれてきましたが、

残念ながら職人が減ってきているのが現状です。

けれどその中でも、特に台東区で技術の継承が続いており、

女性の職人さんも誕生しています。

台東区では工房も多く、今なお江戸指物の調度品が数多く作成されています。

 

 

 

蓋を開けたところです。

木の継ぎ目を探しても、なかなかわかりません!

そしてこの艶やかな表面。

手にしっくりと馴染んでくる小箱です。

蓋がスッとはまる感触も気持ちがいいものです。

 

 

2つ目です。

。。。と言いたいところですが。

ごめんなさい!長くなりそうなので、次回に続きます!

 

 

 

 

コメント
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