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おはようございます。
昨日は師走と言っても暖かな銀座でしたが、
また寒くなるようです。
皆さまのお住まいの地域は如何ですか。
さて。久々にこちらの企画を↓
銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、
素敵なものが数々ございます。
それは江戸からの粋を伝える物であったり、
先人の技や美を伝えるものであったり様々です。
今日はちょっと変わったもののご紹介です。
どーーーーん!
何やらたくさんありますが。
様々な裂を貼り混ぜたものが!
(裁断された生地を「裂(きれ)」と呼びます)
これも先代社長のコレクションのようです。
「浮生亭秘珍(ふしょうていひちん)」と読むのでしょうか。
年代と特徴などを書き込む欄が一緒に印刷されています。
「浮生亭」について調べると
『仮に印主名を「浮生亭如夢」とした。
また、国立国会図書館所蔵『鼻峰高慢男』(寛政6年)
および『悦贔負蝦夷押領』(天明3年)にも同様の識語あり。
明治前期頃の江戸軟文学コレクターか。
(蔵書印データベースより)』
というのがあるので、同一人物かもしれません。
「秘珍」は珍秘(ちんぴ)つまり『めずらしいものとして秘蔵すること』
の意味だそうです。
いずれにせよ、博物学的人物の収集したものが
先代社長の手元にあったようですね。
で、この貼り混ぜ帳。
さすがたくさんあって、全てをご紹介できませんが、
少しご紹介します。
織(おり)の素晴らしいもの
刺繍の素晴らしいもの
↑珍しい縦長のもの。
↑「金華山」と書き入れが。
↑立体感のある作品。金糸部分に厚みがあります。
ちょっと外国チックなもの
↑お茶碗と壺と花の配置がなんだかかわいい。ヨーロッパ調?
↑瑞兆紋がちりばめられてます。
↑左はアイヌ柄かな。
↑この紫色、深いんですよ。
写真で伝わらなくてごめんなさい。
↑これもヨーロッパ調。
小さめの円の中にVOCのマークが見られます。
(VにOとCが引っかかっているような)
これはオランダ東インド会社のマークです。
(世界史の授業で出てきた東インド会社です)
異国の布地として愛でられたのでしょう。
銀座平野屋の古物でお馴染みの古渡更紗ですね。
こちらも古渡更紗。エキゾチック型の代表格です。
いやー、裂の世界は色々と奥が深いですね。
全てご紹介できないのが残念です。
それぞれにこんなにも種類があるなんて!
(まだまだあります)
本当に見ていて面白いです。
裂の好きな人なら夢中になれると思います。
昔の趣味人も収集したもので
貼り混ぜ帳を作って眺めていたのかな、
と想像すると楽しいですね。
だからこういうのを作る人もいるんですね!
こちらは小さい方ですが。
(「たばこと塩の博物学」の特別展『ミニチュア展』より
*こちらはすでに終了しています)
12月18日 (水)~21日(土)
佐賀玉屋にて
「銀座平野屋逸品会」を開催いたします!
これが年内最後の地方催事です。
お買い上げ頂いた方には、
この時期おなじみのプレゼントをお渡しの予定でおります。
これです
なくなり次第終了です!
場所は本館4階和のフロアです。
皆様のご来店を心よりお待ちしております!
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