銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

印伝札入れー懐かしい書き付けと共にー

2023-02-28 | 日記

 

 [おしらせ]銀座平野屋Hp(新ver)こちらです→

インスタもやってますよ!

 

おはようございます!

 

3月1日(水)〜7日(火)

鶴屋百貨店 本館6階催事場にて

「大江戸展」を開催いたします!

いよいよ明日からスタートです!

本日これから熊本へ向かいまーす!

熊本のみなさま。お待ち下さいね。

 

さて。本日の記事は、本当に超久々のフレーズからスタートです!


 

銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、

素敵なものが数々ございます。

それは江戸からの粋を伝える物であったり、

先人の技や美を伝えるものであったり様々です。

その中で銀座平野屋には、先人の技が光る逸品もございます。

 

『印伝革製 札入れ』

印伝革で作られた札入れです。

(煙草入れ=叺(かます)とも思ったのですが、大きさと仕様が札入れです)

 

印伝(印伝)とは、羊や鹿の革をなめして染色をほどこした革で、

漆で模様を描いたものもあります。

防水にも優れているとされ、

日本では武具や袋物、街火消しが使用した革羽織等として

古くから使われて来ました。

(印伝についてはこちら→)

 

かぶせ(蓋)を開けた状態がこちら。

隠し(ポケット)部分に古渡更紗を使用していて、

アクセントになっています。

 

中央部分を拡大したものがこちら。

拡大したので、かぶせ裏部分の黒い印伝革と、

おもて面の茶色の印伝革の肌の表情がわかると思います。

しっかりした重みを感じつつ、しっとりした感じもある

使うほどに手に馴染んでいく革です。

確かに防水性に優れた感じがあります!

 

そしてアクセントの古渡更紗。

銀座平野屋ではお馴染みのものですが、

こうして印伝と共に使われているのを見ると、

昔の職人の素材への強いこだわりと、美意識の高さを感じられます。

(古渡更紗についてはこちら→)

 

そして、先代社長の書き付けが合わせて保管されています。

時代/印傳革/古代印度更紗」と書かれています。

今となっては、この書き付けは大変懐かしく、大切な宝物です。

 

 

✳︎今回ご紹介の「印伝札入れ」は個人所有です。

 

 

 

 


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