日本海側から山形を突き抜け本州を縦断して、白石へ。
時間ギリギリで583系の新幹線リレーを捉まえる。
震災から1ヶ月、いわゆる「被災地」に足を踏み入れるにあたり
正直、少し緊張を覚えたことは否定できない。
しかし、そこで待っていたのは静かで柔らかな春の夕暮れであり、
何事もなかったかのように咲く花々だった。
そして、列車も、それがあたかも自然の営みの如く、黙々と走り続ける。
もちろん被災地の厳しい現実があることは決して忘れてはならない。
しかし、それでも大地は止まることなく四季の営みを続け、
人々も、日常を取り戻すべく、再び歩み始めたことを実感した。
藤田-貝田