STOP!辺野古新基地建設!大阪アクション

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【報告】12/3 学生がであった沖縄 ~沖縄問題はだれのものか?~

2017-12-07 16:40:42 | 日記


 12月3日(日)大阪PLP会館で、学生企画ネットワークのみなさんが主催し、大阪アクションが応援した、「学生がであった沖縄 ~沖縄問題はだれのものか?~」は150名の参加で盛況でした。
 学生のみなさんは30名の参加があり、運営(司会から道案内まで)や発言など主催者として頑張りました。



 司会のお二人。高い方が学生さん、低い方は応援団。「今日は母として・・・」とのことでしたが、息の合った司会でした。



 最初は関西大学の村上さんより「映像で見る沖縄 2017」の報告。
 今年の夏、はじめて沖縄・辺野古を訪れた際に撮影した映像をもとに、初めて触れた沖縄の現実への受けとめを素直な言葉で話してくれました。

 「辺野古に行く前は、きっと闘争の現場は殴り合い、排除で激しくピリピリしていると思っていましたが、現地では搬入のないときはむしろのんびり、歌を歌ったり、踊ったり。私はマンゴーをごちそうになったり、弁当も頂いたり。すごく皆さん楽しそう。向かいにはキャンプシュワブがあるのに、それも忘れそう」
 「がんばれー!とクラクションを鳴らしていく車もありました」
 「13時ごろトラックがくるので、警備車両の前にみんなで座り込みます。日差しが強い。私も頭の地肌が焼けました。注意しましょうね」
 「排除が始まった時、実際に自分がトラックの前に立ち座り込むとしたらすごい勇気がいると思いました。そして涙が出て悲しくて仕方がなかった」
 「人と人とが基地があるために対立して怒鳴りあって、それが悲しかったです。」
 「でも搬入が終わって、何もないときは警備の人と座り込みの人が普通に仲よく話しているときもある。搬入があるときはお互い立場があるから対立するけど、基地がなければ普通に話しできる」
 「現地に行ったら、ぜひゲート前に集まった人だけではなく、いろんな人と話してください。私は辺野古の民泊に泊まってそこのお母さんの話をききました。お母さんは辺野古区としては基地はもう容認する立場だけど、反対の人たちが来るからいつまでも終わらない。」と言っていました。またゲート前にきている方にも色々理由がありました。小さいころ自分のお母さんを米軍に殺されたという人もいました。沖縄問題は簡単じゃないし、まず現地に行っていろんな人の話を聞くことから、問題の深さが見えてくると思いました」



 二人目は関西大学の福成さんのスピーチ。沖縄への基地押し付けと学生の貧困をもたらす今の社会を変えたいという、とても熱いメッセージでした。
 大阪アクションの責任で要約して以下掲載します。
 
「この集会のタイトルに沖縄問題という言葉がありますが、沖縄問題というとややこしいですね。まるで沖縄が解決しなけれならない問題のように聞こえます。
 でもそれは違います。沖縄問題は、ここにいる私たちが解決しなけばならない問題だということが言いたいです。
 私は大學一年生の時「圧殺の海」という映画を見ました。こわくて、かわいそうで涙が止まりませんでした。カヌーで漕ぎ出したおじいさん、おばあさんがムキムキの海保の隊員に海に放り込まれ引きずりあげられる。高齢の人をいじめるこの社会はおかしい、かわいそうすぎる、と最初に感じました。それからなぜ、おじいちゃん、おばあちゃんたちは基地建設の工事に反対をしているのか知りたいと思いました。
 生協の合宿で沖縄に行く機会があったので、私は参加しました。まずジェット機が墜落し、11人の小学生が犠牲になった宮森小学校の事故当時のお話を関係者から聞きました。また元沖縄県知事の大田昌秀さんのお話を聞きました。大田さんは沖縄戦の最大の教訓は、軍隊は国民を守らないこと。だから武力ではなく平和な関係を近隣諸国とつくっていかなければならないとお話されました。
 こういうお話を聞くうちに、沖縄のおじいやおばあがどういう気持ちで基地反対の行動に参加しているかわかってきました。沖縄戦の苦しみは繰り返してはいけない、その強い気持ちから、おじいやおばあは行動に立ち上がっています。
 そしてこれを踏みにじっているのが、日本政府であり、その政府を許している私たち本土の人たちの沖縄への無関心だと思いました。
 沖縄は沖縄戦で捨石にされました。最初、私は「かわいそう」と思いました。しかし加害者は沖縄を今も捨石にする政府と、これを許し沖縄に無関心でいる自分だと思いました。「沖縄の基地は平和のために必要だ」などといって、沖縄の地獄が続いていいはずはありません。私は沖縄の人々の犠牲の上に生きるのは絶対に嫌です。
 おじい、おばあの基地を許さない意思はとても強いものでした。そしてゲート前には、小さな子供のお母さんやお父さんも来ていました。若者も来ていました。みんなが「不屈。勝つ方法はあきらめないこと」と心を一つにしていました。
 政府による沖縄の捨石作戦は今も続いています。沖縄の犠牲をこのままにし、加害者になるのも被害者になるのも嫌だ。この思いがつながれば社会を変えていけると思います。
 若者は保守化しているといわれます。なぜ若者が自民党や公明党に投票するのでしょうか。今、若者は貧困にさらされ、社会のことを考える余裕がありません。私の友人には1杯230円の生協のうどんを食べず、1杯170円のカップめんで昼食、夕食を済ませている人がいます。そしてブラックバイトや奨学金の返済。明日は今日より良くなるという希望が持てず、社会に関心が持てず保守化してしまっています。
 でも私は苦しんでいる学生の仲間とともに沖縄と貧困の問題を考えていきたい。どっちもおかしく、つながっていることに気が付けば、この社会を変えることができると確信しています。
 全国の学生・すべての人が力をあわせれば変えていけると思います。
 ありがとうございました」



 スピーチを聞く参加者の胸も、どんどん熱くなります。



 大阪市立大学の足立さんが、関西大学の高作正博さん(憲法学)のメッセージをよみあげてくれました。
 高作さんのメッセージはこちら



 翁長久美子さんのお話。名護市長選挙勝利を熱く訴えられました。

 「名護市長選挙は2月4日投票日。稲嶺さんは基地再編交付金が打ち切られた状況でも、市職員とともにアイデアを出し工夫をして、予算を増やしてきた。名護市内の建設業者の仕事は以前より増えている。市長になる前からやっていた、小学生の通学の見守り活動は市長になってからもずっと続けている。ぜひ勝たせましょう。しかし前回の衆議院選挙では、玉城デニーさんは勝ちましたが、名護市内の票は稲嶺さんの前回市長選挙の獲得票より1500票減らしています。単純な比較はできませんが、政府はあらゆる手段で巻き返しに来ます。気を引き締めて、明日は女性総決起集会をやります。みなさんどうか辺野古に名護に来てください。ゲート前に座り込み、ポスティングを手伝ってください」



 安次富浩さんのお話。

 「スペイン・バルセロナへショーン・マクブライド平和賞の授賞式出席のため行ってきた。独立をめぐってスペイン政府と対立しているカタルーニャの中心都市バルセロナはどうなっているだろう?政府の警察などとの緊張関係が高まっているのだろうか?と心配しながら行った。しかし行ってみると、市民は全く平静で落ち着いたもの。警備の警官がマシンガン持っているのにはおどろいたが、市民生活はまったく通常通り行われていた。これは市民が自分たちの選択に強い自信を持っていることの表れだと思う。沖縄もこのようにありたい。政府が何を押し付けてきても県民が自信を持って団結して跳ね返していくようにしたい」



 東京MXテレビの沖縄ヘイト番組に抗議し、毎月第2、第4木曜日にMXテレビへ抗議行動をしている仲間からの発言です。



 抗議行動で使われているバナーが、広げられました。
 12月には放送倫理委員会の判定がでます。
 「私は辺野古に行くのと同じ気持ちで、MXテレビに抗議に行っています。みなさんともに頑張りましょう」



 学生企画ネットワークの金崎さんからまとめの発言。
「こんなにたくさん集まっていただきありがとうございます。今日知ったことを生かしてきたい。来年学生の時間があえば辺野古に行きたい。あと年末の釜ヶ崎の越冬闘争の炊き出し支援を私たちはやっています。チラシを資料に入れていますので、ご協力お願いします。」

 時間が前後しますが応援団の皆さんのアトラクションも楽しかったです。



 あかりとばり さんの歌



 ジュゴンのCちゃんをさがせ!マントも登場しました。



 海勢頭豊さんの「月桃」をみんなで歌いました。


 学生の仲間たちの「まず知ろう。シカタナイに抗しよう。沖縄とともに社会を変えよう。自分たちにはそういう力があるはず!」という熱いメッセージに心をゆすられた集会でした。